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道枝side
いけるって思ってた。
多少しんどさはあったけど最初はほんまに平気やって
でも身体は正直でだんだん目がチカチカして
強い照明が脳に刺さるような感じもするし
ファンサしたくても遠くのうちわやったり、細かい文字が読めなくて、
少し遠い子には手を振ったり、
ピースしたり。
無難なことしかできひん
せっかく楽しみにして、
おしゃれして
うちわも頑張って作ってくれてるのに...
藤原「...いけるか？」
道枝「うんっ...」
間奏で丈くんが肩組んで歩いてくれたり
高橋「みっちー、乗って」
道枝「ごめんっ...ありがとう」
恭平がおんぶして走ってくれたり
みんなにフォローされまくりながらMC中に捌ける頃にはクラクラして自分が真っ直ぐ歩けてるか分からんし
胃がムカムカして、昼抜いたのになんか出てきそうで
やばいっぐるぐるして立ってられへん...
そう思った時には謙杜に抱き抱えられてた
道枝「...うぇっ..けほっ...おぇぇっ.....」
こんなとこで戻したら謙杜にもメンバーにも、Jr.の子達やスタッフさんにも迷惑やって分かってんのに
我慢できなくて大吾くんがくれた袋に戻してしまった
早よ着替えて戻らな...
ただでさえ100%のパフォーマンスできてへんのに
先捌けさせてもらってんのに裏で吐いてる場合ちゃうやろ....
そう思うのに強すぎる吐き気とチカチカする視界にうずくまって吐くしかできない俺。
スタッさんは次の進行のためにバタバタ動いてくださってんのに....
他のメンバーのみんなも時間稼いでくれてんのに...
気持ちがどんどん焦って
泣いたら周りを困らせてまうって分かってんのに涙が溢れる。
長尾「だいじょーぶ、だいじょーぶ」
道枝「...ごほっ..ぅぇっ...」
謙杜やってはよ着替えなあかんのに
急かすことなく背中を摩って声をかけてくれる優しさとその手の温もりに余計泣けてきて
もう大丈夫って伝えたらゆっくりなって肩を貸してくれる
俺、ほんま情けな....
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作者名：みるく | 作成日時：2024年1月14日 10時
