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道枝side
目覚めたら楽になってるかなって思ったけど
期待したほどマシになってなくて
これはほんまに久しぶりにやばいかも....
とにかくステージ上ではしっかりやらな....
お客さんにもJr.の子達、スタッフさんにもバレへんように。
道枝「しっかりしろ、俺...」
こっそり自分に喝を入れて楽屋を出た。
長尾「みっちーちょっとこっち来て」
道枝「なにー？」
ジュニアの子達も含めみんなでスタンバイに向かう中、謙杜に人気のない場所に連れられる。
長尾「駿なら絶対大丈夫。俺もみんなもおるから大丈夫。一緒に頑張ろう」
道枝「んっ、ありがとう。頑張る」
ぎゅって抱きしめられて一瞬だけ恋人に戻ると
謙杜の言葉と温もりが魔法みたいに不安を溶かして気持ちを前向きにさせてくれる。
よしっ頑張ろう。
ファンの人たちが待ってくれてる。
今日来てくれる人たちにとって最高の1日にしたい。
俺の体調なんて関係ない。
絶対、最後まで完璧にやる。
きっとできる。
西畑「みっちー！けんとー！円陣組むでー！」
道枝・長尾「「はーい！」」
バタバタとみんながいる方に駆け寄って円陣を組んで、
頑張ろな、よろしくって声を掛け合ってスタンバイする。
監視用のモニターで会場の中を見たら綺麗なペンライトの海が広がってて
オープニング映像が流れて一気に歓声が上がれば俺の心拍数も一気にあがる。
何回やってもやっぱりお客さんの前でパフォーマンスするのは楽しくて特別で大切な時間。
アドレナリンが出て体調悪いのも吹き飛ぶ気がする
タイムキーパー「登場まで30秒前ー！」
ステージに出るまであと30秒。
いろんな意味でドキドキする...
俺の身体ちゃんとがんばってくれよ...
2時間半、この2時間半だけでいいから...
ちらっと謙杜を見ると大丈夫って頷いてくれる。
うん、謙杜が言ってくれるんなら大丈夫な気がする。
タイムキーパー「10秒、9つ、8、7、6、5秒前ー！4、3...」
西畑「よしっいくで！」
大吾くんの声を合図に一歩踏み出して
歓声の中に飛び込んだ。
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作者名：みるく | 作成日時：2024年1月14日 10時
