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長尾side
駿が思ってるより、全然ちゃんとできてたし
というか体調悪いなんて分からんぐらいのパフォーマンスやったし
ファンの人たちやってすごく楽しんでくれてた。
それを伝えてあげたいけど、
今はただただ吐き出すことで駿の気持ちが楽になるならと思ってあえて何も言わんかった。
道枝「もぉっ...こんな身体っ..」
長尾「駿！それ以上言ったあかん！！」
道枝「っ...」
でも、
これだけは、この先の言葉だけは言わせたらあかんと思って駿の言葉を初めて遮った。
こんな身体嫌や。
それは本心じゃないはず。
ただただ行き場のない悔しさとやるせなさとモヤモヤが八つ当たりのようにそうさせただけ。
ちょっと逃げたくなっただけ。
でもほんまに言葉にしちゃったら、
駿にそれを言わせてしまったら
駿自身がこの先ほんまに自分の身体のことを愛せなくなる気がするから
道枝「でもっ...でもっ....俺だけっ..こんなんっ...」
長尾「駿、落ち着いて....
しんどくて思ったようにできんくて悔しい気持ちは十分伝わった。
でもさ、もっと自分に優しくなろ？
今日前半終わるまで、俺ら以外誰も駿が体調悪いって知らんかってんで？
そんなけ駿がいつも通りのパフォーマンスをしっかりやってたってことやで？
だからさ、
身体のことも自分のことも責めたりせんと頑張ったやんって褒めてあげよ？」
首をぶんぶん横に振って泣きじゃくる駿はやっぱり自分に厳し過ぎる
どうしたらもっと駿の心に届くやろうか
どうしたら駿が自分に優しくなれるやろうか
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作者名：みるく | 作成日時：2024年1月14日 10時
