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道枝side
舞台袖で気合いを入れ直して後半戦に臨んだ。
いつもみたいにエンジン全開でやったらすぐあかんくなるのは目に見えてたから少しセーブしながら
でも見にきてくれてるなにふぁむのためにも手は抜きたくなくて
長尾「ちょっと飛ばしすぎちゃう？」
道枝「..っ..大丈夫やからっ...」
着替えで捌けたとき謙杜につっこまれた。
口では大丈夫と言ったものの、
自分でもびっくりするぐらい体はついてきてなくて
トロッコとかリフターの揺れが気持ち悪すぎて、ゲートか手すりに触れてないと立ってられへんし
ダンス曲も多くてほんまにきついっ...
曲に合わせて勝手に身体が動いてる感覚で
自分の動きが合ってんのか合ってへんのかすらわからへん....
道枝「っ..はぁっ....」
長尾「大丈夫、できてるよ」
道枝「...ありがとっ」
大丈夫かな...俺だけ変な動きしてへんかな...
カウント遅れてへんかな...
振り間違ってへんかな....
不安になってきた時、
謙杜がすれ違いざまにできてるよって教えてくれて少し安心した
道枝「ふぅっ...っ...」
でもこんなに動いてるはずやのに、
いつもは暑すぎるぐらいやのに
出てくる汗は冷や汗でちょっと寒気もするし
頭もなんかふわふわしてきて
道枝「...見えへん.....」
目のチカチカも酷なってきてうちわの文字が二重に見える...
ほんまにこれやばいかも...
ステージで倒れるんだけは絶対あかん
もうちょっと...
もうちょっとだけでええから....
頑張ってや、俺の身体...
..
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作者名：みるく | 作成日時：2024年1月14日 10時
