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「そんなんで今日の肝試しどうするんですか全く…」

剣持が呆れたように呟くと椎名はきょとんとした様子で口を開いた。

「え、今日の肝試し行くん?」

「…。」

数秒の、無言。
剣持は本当に椎名を殴ってやろうかと思ったが微かな理性でなんとかその手を抑えた。

「ふざけてるんですか貴方…」

「はあ!?ふざけてないし!てか肝試しとかめっちゃ怖いやん!」

おさらいすると、椎名は極度のビビりであった。
それでも、椎名がいくら行くことを否定しても、剣持が椎名を連れていくことを諦めることはないだろう。

何故ならば、ここ最近学校の怪異、特に七不思議辺りの力が強くなってきていることに剣持は気づいている。

これ以上被害を拡大させない為にも、剣持はこの案件を見逃せなかった。

「…とにかく、椎名の力が必要なんです。僕は怪異を封印することは出来ませんし…」

次に驚いたのは、椎名だった。
剣持は確かに先程、怪異から椎名を守ってくれた。
ただし、剣持が出来ることは怪異を封印することではなく怪異を祓うことだ。
椎名のように札を使って怪異を封印することは剣持にはできない。
そして剣持が危険視している七不思議は復活する恐れがある。

剣持にとって、完全に脅威を消し去ることのできる椎名が必要不可欠であった。

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もめん - えのきんきんさん» ありがとうございます! (2022年4月25日 0時) (レス) id: 0e89e6a4c8 (このIDを非表示/違反報告)
えのきんきん(プロフ) - 最高です……!! (2022年4月23日 22時) (レス) @page33 id: 4af4b18def (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もめん | 作成日時:2022年2月20日 1時

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