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「っん〜…やぁっと帰れるわ〜」
午前中で補習が終わり、今はちょうどお昼時。
椎名は大きく伸びをして自分のカバンを持って教室を出た。
朝から何も食べておらず、空腹を訴えているお腹をさすりながら廊下を歩いていると話し声が聞こえた。
「だから、肝試し!お前も来いよ剣持!」
「えぇ…僕そういうのあんまり乗り気じゃないんですけど」
「(2年の先輩。年は一緒やけど。何しとるんやろ)」
一人は椎名も見覚えのある人で明らかヤンキーの男子生徒。ついさっきまで椎名と一緒に補習を受けていた人だった。
肝試しに誘われていたもう一人の生徒は、一言で言うと…優等生であった。
着崩しがちな制服をしっかりと着て、後ろに竹刀入れを背負っていて、部活終わりのようだった。
椎名はそんな見つめているつもりではなかったが、視線に気づいた剣持が椎名に気づいて目が合ってしまった。
「?あの…」
「っえ!?あっ…と…」
まさか話しかけられると思わず椎名の体は固まってしまった。
もう一人の生徒も椎名に気づいたようで椎名に二人分の視線が降り注ぎ、椎名はその視線から逃げるようにうつむいた。
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もめん - えのきんきんさん» ありがとうございます! (2022年4月25日 0時) (レス) id: 0e89e6a4c8 (このIDを非表示/違反報告)
えのきんきん(プロフ) - 最高です……!! (2022年4月23日 22時) (レス) @page33 id: 4af4b18def (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もめん | 作成日時:2022年2月20日 1時