【2434】もちもち霊媒事務所【mcmc】 (ページ18)

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「んで？これを封印すればいいわけ？」

椎名が転がっている怪異を指差して言った。
ちなみに怪異は剣持にたくさん切り刻まれており、近くに怪異の一部と思われるモノがたくさん転がっていて怪異も初めの姿よりも小さくなっていた。

「いや、ちゃんとコイツを成仏させてから封印する」

「え？成仏したんなら封印せんでよくね？」

成仏したんなら脅威は消えてただの鏡になるんじゃ…、と椎名は思ったが、剣持はサラッと言い返した。

「空いた七不思議の枠に新しい怪異が入ったらループに入るぞ」

「あぁ、なるほど」

椎名にとってはこんな怖い思い何回も繰り返したくないのですぐに納得してもう一度怪異と向き合った。

「で？どうやって成仏させるん？コイツやと話にならんと思うけど…」

「それならもう見つけてある」

剣持が指を差した方向にあったのは白い空間。
辺り一面が闇なこの場所ではよく分かった。

「あれは？」

「多分…思い出」

「思い出ぇ？誰の？」

剣持と椎名はそんな会話をしながら白い空間へと足を進めた。
白へ入る瞬間、剣持は呟いた。

「…七不思議の」

白い空間へ入って視えたのは、あの踊り場だった。