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4.除霊 ページ16

「っな…」

剣持はソレを視て、言葉を失った。
剣持は七不思議の脅威度は充分知っていたし、決して舐めていた訳ではなかった。
相手が、強すぎた。
鏡の中に隠れていた脅威は、剣持の予想を大幅に上回っていた。

目の前の強大な怪異を視て剣持の体は固まってしまっていた。
そんな中でも七不思議は剣持を取り込もうとしていた。

「(喰われる…)」

剣持がそう思った瞬間、体がグイッと引っ張られた。

「っ…剣持!」

「椎名っ!?」

剣持の体を思いきり引っ張った反動で怪異の前に椎名が出た。

「なんなんっ、お前っ」

椎名は札を取り出して怪異に投げると札が爆発して怪異は少し怯んだ。
その隙に椎名は別の札で怪異の動きを止めた。

「け、剣持!此処なんなんめっちゃ怖い!!」

札を投げている時の姿とは一変して椎名は涙目になりながら剣持を問い詰めた。

剣持は、椎名を見ていた。
札を投げている時の椎名を、ジッと。
剣持はふぅ、と一息吐いて背負っていた竹刀入れから、竹刀を取り出した。

「…ごめん椎名。守るって言ったのに」

「え?あ、確かに」

遠慮することなく言い切った椎名にふっと笑い、剣持は続けた。

「僕が、アイツを追い詰める。僕が合図したらこの札で封印してくれ」

そう言い伏見から貰った札を椎名に渡した。
すぅ、と息を吸い、怪異に突撃した。
剣持を喰らおうとする怪異バッサリと斬り捨てた。

「無駄ですよ」

剣持はそう言ってニヤリと笑った。

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もめん - えのきんきんさん» ありがとうございます! (2022年4月25日 0時) (レス) id: 0e89e6a4c8 (このIDを非表示/違反報告)
えのきんきん(プロフ) - 最高です……!! (2022年4月23日 22時) (レス) @page33 id: 4af4b18def (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もめん | 作成日時:2022年2月20日 1時

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