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二人が集合場所につくと、すでに他の参加者が揃っていた。
ヤンキーの生徒以外に男子生徒二人。どちらも剣持と同級生の二年生であった。
「あ、お前ら本当に来たんだな」
「貴方が呼んだんでしょうが…!」
ヤンキーの生徒は椎名と剣持を見つけた途端そう口にし、剣持と小突き合っていた。
他の生徒は、椎名が来ると思わず、好奇の目を椎名に向けていた。
「な、何…こわ…」
椎名は自分に向けられている視線に気づき、その視線から逃げるように剣持の後ろに隠れた。
その様子を見ていたヤンキーの生徒は剣持と椎名を見て意外そうな表情をした。
「剣持、お前椎名さんと仲良かったんだな」
「「仲良くない!!」」
誤解だ、とか誰がこんなヤツと…!、とか軽く言い合いをして、肝試しが始まった。
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始まった…のはよかったのだが、
「ちょちょちょ剣持〜幸先不安やってこんなん!」
「どこ行ったんだよあいつら…」
二人は早速はぐれていた。
深夜の学校、電気は全て消されており頼れるのはスマホのライトのみ。
はぐれた生徒達の足音もしなくなり廊下には剣持と椎名の足音だけが響いていた。
そして、椎名が階段を登ろうとしたとき、剣持が椎名の手を引いた。
「剣持…?」
「…椎名、覚悟はできてます?」
剣持は階段の上のほうを睨みつけながらそう言い、椎名はハッと気づいた。
階段まで流れ出ている不穏なオーラ、
この階段の登った先に、踊り場の大鏡があった。
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もめん - えのきんきんさん» ありがとうございます! (2022年4月25日 0時) (レス) id: 0e89e6a4c8 (このIDを非表示/違反報告)
えのきんきん(プロフ) - 最高です……!! (2022年4月23日 22時) (レス) @page33 id: 4af4b18def (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もめん | 作成日時:2022年2月20日 1時