シェアハウス物語 11

・ ページ29

K.F.side

風「ただいまー…えっ何？」

リビングに入ると何か異様な雰囲気だった

夜9時過ぎ、いつもだと部屋で各々好きな事やってるのに
今日はなぜか全員大集合


健「風磨、ちょっとそこ座って」

風「は？えっ何？(笑)」

真剣な感じが面白くてちょっと笑っちゃったけど
誰ひとりニコリともしてくれない


えー…俺、何かやらかした？


今日はいつも通り仕事しただけだし…

あっでもその前に点滴…っ…


…あ、そういう事？



聡「……」

ふと松島の方見ると目が合って、でもすぐに逸らされた


あー…なるほど。

バレちゃったわけね




健「何でこんな事になってるか、分かる？」

風「点滴でしょ？ごめん言わなくて」

あっさり問題も片付いたし、はい終了！

お疲れ様でーす



風「え？まだ続きあるの？」

もう自室に戻れると思ったのに誰ひとりとして動こうとしない
誰ひとり納得した顔してないし


えっ何？早く寝たいんだけど



マリ「僕達、ちゃんと言ってほしかったんだよ？
頼ってよ…」

風「あーごめんごめん。タイミング逃した」

シュンとした顔するマリウスの頭を
ぐしゃぐしゃに撫でる


今度からは頼るよ

…たぶんだけど



健「タイミング逃した？じゃあ何で聡に口封じしたの」

風「は？いやそれは別に…」

健「隠してまで俺らに頼りたくない？」



は…？何でこいつキレ口調なの？

別に良くない？
何にキレてんのか全然分かんないんですけど



風「何、メンバーに全部言わなきゃいけないわけ？」

健「違っ…隠し事しなくてもいいじゃんって事で…っ…」

風「別に全部言う必要なくない？
…めんどくさいんだけど、そういうの」

勝「風磨君」


あー…また何か余計な事言ったかも

イラッとすると頭で考えるより先に言葉が出ちゃうところ
本当にダサい



健「ごめん、もう終わりにしよ。
風磨も疲れてるだろうし。な？」

風「…ん」

でも、結局謝罪もせずに部屋に逃げるところはもっとダサい

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す