シェアハウス物語 1

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S.S.side

結局、健人君は熱が下がらず
打ち合わせはお休み

風磨君は健人君の看病ってことで
三人で打ち合わせへ



最初は、正直少し不安だったけど
打ち合わせが始まってすぐ考えすぎだったって思えた




聡「じゃあステージはこうだから…
こう書けば分かりやすいか。」

聡は得意の絵で分かりやすく
ツアープランをまとめてくれて



マリ「僕、こっちのがいいと思う！」

マリウスはいつも以上に
一生懸命意見を考えていろいろ言ってくれた



二人がいないのはやっぱり寂しいけど
俺ら三人でも支えられる事を知れて
ある意味、有意義な打ち合わせだった




打ち合わせは午前中で終わって
そのあと、
俺は10分くらいスタッフさんに挨拶回り

いつもは健人君とかがやってるけど
今日は俺がちゃんとやらないとね




最後のスタッフさんにもきっちり挨拶して
会議室に戻ると、
聡マリの二人が真剣に何か書き込んでいた





勝「どうした〜？ 帰るよ？」

聡「あっ勝利もここに書いて！」

勝「ん？ 何を？」

マリ「健人君に一言！！」

そう言われマリウスにペンを渡された

最初は何言ってるのか分からなかったけど
紙を見て納得


聡が書いたであろう健人君の似顔絵の横に
マリウスが書いた
「健人君、早く良くなってね♪」の文字





やる事がほんとに純粋で何だかほっこり(笑)

でも、健人君はこういうのに弱いから


きっと今日も打ち合わせ行けてなくて
落ち込んでるだろうから励ましてあげなきゃね



「お大事に」と一言書き込んで
健人君の個人LINEに送信



『心配しなくても、
二人はビックリするぐらい成長しています』

一言、メッセージもLINEで送ってみた





.




健「ただいま。」

『おかえり！！』

帰宅は俺ら三人の方が早かったから
病院帰りの健人君をお迎え

やっぱりまだ顔色は悪かったけど
昨日よりは幾分マシな体調そうだった





マリ「健人君、元気になった？」

健「うん。三人があんな可愛い文字書いてくれたからもう全然元気。」

風「嘘つけ。38.0℃の熱は元気じゃないから(笑)」



聡「今日は美味しい雑炊作るから
食べれるだけ食べてね。」

健「ありがとう。」





勝「…また無茶して。」

健「ごめん、勝利。」

勝「謝るなら早く治して下さい(笑)」


いつも無茶する健人君


いつか俺らがもっと大人になって
健人君を支えられるように頑張るからね







【おかえりのある場所 完】

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