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K.F.side

「…風磨…風磨…」

風「…ん…」

肩を叩かれて目が覚めて、
声の方に顔を向けると
中島が心配気な顔をしてこっちを見ていた



健「せっかく眠れてたのにごめんね。
ご飯食べなきゃいけないからさ…」

風「…食欲…ない…」

健「でもお昼も食べてないし。
夜ご飯はちょっと食べよ?

ゼリーだけとかでもいいから。」



さすがに自分でも分かってる
夜ぐらいは食べなきゃいけない事くらい…



帰ってきてしばらく寝てたら起こされて
昼ごはん食べようと声をかけられたが、

ほんとに食欲がなくて食べられなかった



食べなきゃ…





でもこんなに熱出すの久しぶりだから
体がついていかない

身体中に鉛がついたように重くて
身体の内側から熱せられたように熱い


怠くて怠くて、仕方がなかった






健「一口だけでも大丈夫だよ?
ちょっと頑張ってくれない?」

風「…分かった…」

健「おっえらい!」


そんな心配そうな顔されたら断れなくて
なんとか食べることを決めた


本当は食欲なんて皆無だけど、
食べて薬飲まなきゃ治らないのは
さすがに分かってるし…





勝「風磨君〜。 ゼリー持ってきたよ。」

聡「具合どう? 大丈夫?」

風「…ん…大丈夫…」


強がって大丈夫なんて言ったものの
ゼリーを食べれたのは3口くらい


少し食べたら食べる気になるかと思ったけど
胃が気持ち悪くなるだけで
食欲は全く出なかった








健「よし、薬も飲めたね。
あとはゆっくり休みな? そしたら良くなるから。」

風「…ん…」




夜には熱がガンガン上がってきて
寝苦しくて何度も目が覚めた





風「…はぁ…はぁはぁ…っ…」


苦しくて、怠くて、しんどくて

何度も何度も起きてしまった






正直、記憶も曖昧

何回起きたかも定かじゃないし
何時間落ち着いて寝れていたのかもわからない







でも…






「風磨、大丈夫だからね。」


起きるたびにかけられる優しい声と
手に伝わるぬくもりだけは

記憶の片隅に残っていた

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麻希 - ページ30で、なりやら。になってますけど、誤字ってないですか? (2018年3月26日 0時) (レス) id: 7e03a04c88 (このIDを非表示/違反報告)
勝利大好き - 最高! (2017年8月21日 13時) (レス) id: f274ff8fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ぺーぴ - すごくおもしろくて、色々話の中の出来事を想像することができました。続編も楽しみにしてます! (2016年5月9日 18時) (レス) id: d47c3b07d9 (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - ゆうさん» わざわざ感想送っていただきありがとうございます(*^^*)楽しんでいただけたようで本当に嬉しいです。これからも楽しんでいただけるように頑張ります!ぜひまた気軽にコメント送ってくださいね^ ^ (2016年5月5日 10時) (レス) id: 97461dbace (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - あき♪さん» 少し遅くなってしまうかもしれませんが気長にお待ちください>_< (2016年5月5日 10時) (レス) id: 97461dbace (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マロン | 作成日時:2016年4月2日 15時

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