参拾捌 . ページ41
芥「Aさん、太宰さん見ませんでしたか?」
『あぁ、芥川。太宰のことだから織田作之助と一緒に坂口安吾の捜索でもしてるわ。きっと。』
彼の名前は芥川龍之介。
去年、太宰が貧困街から妹と一緒に連れてきた。
まだ自分で制御できないが、彼の異能「羅生門」は殺戮型としては最強かもしれない。
ちなみに彼の教育係は太宰。
芥「なるほど...
あの、Aさん。坂口安吾とは、何者なのですか?」
『あぁ、貴方はまだ情報部までは知らないか。
彼はうちの情報部の人間でね、
誘拐されたにしろ逃げたにしろいないとまずいのさ。』
芥「なら...僕も...っ」
『だめだ。』
芥川は入ってすぐに周りから異能を買われてるから、自分の異能を過信しすぎてる。
『貴方はまだ自分で満足に異能を制御できないでしょう。そんな人を行かせられない。』
芥「...は...な...い。」
『え?』
芥「Aさんと太宰さんだけは僕を認めてくれない。」
『認めていないわけじゃない。』
芥「...太宰さんは認めていない。
こないだ、僕の「羅生門」を【ポンコツな異能】と言ったんだ...」
『...クスッ』
ポンコツな異能。
思わず笑ってしまった
芥「なっ...!!」
『ごめんごめん。それ、私が太宰に言った言葉だよ。』
そう。私は教育期間中、太宰自身を追い込むために
ポンコツな異能 使えない
そう言って貶しまくっていたのだ。
『...私が太宰の教育係だった時に同じ言葉を太宰に言ったよ。
たぶん、貴方に早く成長してほしいんだと思う。』
芥川はただただ驚いていた。
『大丈夫だよ。私たちは周りより少しストイックなだけ。それだけだ。』
私は微笑んで芥川の肩をぽん、と叩いてその場をあとにしたーーーーーーー
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綾ゞ(プロフ) - ルキさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2017年1月17日 20時) (レス) id: 8f100aa22d (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 続き、頑張れ!面白いのですよ! (2017年1月17日 19時) (レス) id: 19e79936d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2017年1月12日 20時