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拾 . ページ12

?「くっくっく...面白い子だね。気に入ったよ。」


『...結局、誰ですか。』

?「あぁ、ごめんごめん。
私の名前は 森鴎外 。」

『森...鴎外さん...』



森「君、捨てられたんだろう?」


さっきまで笑っていた森鴎外さんが
一瞬で冷酷な表情になり、私を見据えてそう言い放った。

"捨てられた"

そうだ。私は捨てられたのだ。

でもなぜ、わかるのか。


『....なぜそう思うのですか。』


森「なぜ?愚問だね。
現に君はこんな時間に1人でここにいる。

さっき駅員に言っていた可能性も十分にあるが
君はさっき

絶望で満ちた顔をしていた。」


絶望...?

私が?

両親から愛を受けない、それが日常で当たり前だった私が、

いつかは捨てられる、そう覚悟していた私が...

捨てられたことに対して、絶望...?


『..そうです。私は捨てられました。

でも、だからといってあなたには何も関係の無いこと。』

森「いいや、十二分に関係あるよ。

君、私と一緒に来なさい。」

拾壱 .→←玖 .



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綾ゞ(プロフ) - ルキさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2017年1月17日 20時) (レス) id: 8f100aa22d (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 続き、頑張れ!面白いのですよ! (2017年1月17日 19時) (レス) id: 19e79936d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綾ゞ | 作成日時:2017年1月12日 20時

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