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敵地視察に行ってこいなんて、僕を青葉城西の練習に参加させるための口実だと言うのは分かりきっている
わざわざ変な任務形式で言わなくたっていいのにと正直思った
単細胞たちと違って、そんな事で別に嬉しくなったり、やる気を出したりするわけがないんだから
シャツのボタンを閉めながら「はぁ」とまたため息がこぼれた
「幸せ逃げるぞー」
そう言った縁下さんに続くようにほかの部員達がぞろぞろと部室に入ってきた。
「…残念ですけど、実際は副交感神経を刺激するのでリラックスするのに溜息は効果的なんですよ」
正直言い返そうか迷った。けれど、黙って無視するのもなんだと思ったから僕はそう言った。
いつだったかもう忘れてしまったが、頭に入れておいた知識をこんなことに使うとは思ってもいなかった
「なんか頭良さそうな単語だな、ノヤっさん!」
「副何とかってそんなに凄いのか、やるな」
そんなバカみたいな会話をしている先輩を横目で僕は荷物をまとめた
「…お先に」
そういい部室を出ようとしたら、スガさんに手首を掴まれた
僕は少し眉をひそめ「…なんですか」とだけ返した
「今日こそは一緒に大地に肉まん奢ってもらうべ!」
正直肉まんくらい自分で買える。
「…いや、もう疲れてるので」
「いいからいいから!」
どうやら僕の気持ちなど関係ないようだ
「ちょっと待ってろ!」
と急いで着替え始める先輩と1年たち。まあ、月島は自分のペースを崩さないけれど
面倒くさいな、なんて思いながら待っている間にスマホを開いてあの人から来ていたメッセージに返信していた
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Karen(プロフ) - 琥珀さん» ただいま下書き制作中の段階なので公開までもう少しお待ちください、出来次第全体公開に変更する予定です!読んでくれてありがとうございます、早く続きを公開できるように頑張りますね! (2022年3月21日 2時) (レス) id: fa5d44cc5a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - こんにちは。今日はじめて作品を読ませてもらいました!とっても面白く続きを読みたいのですがパスワードを教えて貰えないでしょうか?これからも応援させていただきます! (2022年3月21日 1時) (レス) @page29 id: 3ae0d96e4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:歌恋 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/suikahqd/
作成日時:2020年5月15日 14時