5. ページ5
・
いつもと同じ帰り道。
でもいつもみたいにうまく話せない。
はや兄の笑顔を見て恋を自覚してから
はや兄が何をしてもどこか意識をしちゃって顔を見れない。
私が口数少ないことを心配するはや兄が正面から顔を覗き込んで尋ねる。
「ね？今日どしたん？なんか変だよ」
顔が…// 近い…///
「…ん、んーん！何にも！何もない…よ…！」
そう？？体調悪いんならいいなよ？？
はや兄がそう言ってから無言が続く。
なんか喋った方がいいよね…？
でもでも恥ずかしくてはや兄の顔見れないや…
この先の角を曲がれば私の家に着く。
こんな空気初めてで。
このままバイバイなんて嫌だからよしっ、といきごんで
少し先を歩く広い背中に声をかける。
「はや兄ってその、あの、彼女さん…ってできたの？」
いや、その最近忙しそうだし…なんてあたふた言い訳も付け加える。
「ん？俺？今いないよ、ダンスで手一杯(笑)」
そっか…いないんだ…
心のどこかで嬉しくて飛び跳ねてる自分がいる。
ちょっと嬉しいかも。
「そうゆうさくらはどうなん？？恋とかしてないん？？」
もう中3なんやし、とつけ加える。
「好きな人は、いる…かも。」
「え！！いるん！！誰々、どんな人なん？？」
兄ちゃんが恋バナ聞いたる！
嬉しそうに言うはや兄を見て、ただただ純粋な兄としての目が向けられてるのに気づいた。
そっ…か…そうだよね…
はや兄にとっての私は"妹"だもんね…
気づいた瞬間、胸の奥がぎゅうっと締め付けられる思いがした。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りょたぽ(プロフ) - うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい←さん» ありがとうございます！そんなこと言ってもらえて嬉しい限りです！ぼちぼち書いていきます！ (2018年4月11日 23時) (
レス) id: 67573adad5 (このIDを非表示/違反報告)
うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい← - この作品にハマりました！！！！これからも頑張ってください！！！！！！！！ (2018年4月7日 18時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽん。 | 作成日時：2018年2月24日 15時
