氷上で、流れ星に願いを。〚イナズマイレブン〛 (ページ5)

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5話ページ5

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「！A…」

『おや、円堂くん。』

豪炎寺を追って来た病院。
円堂はキョロキョロと周りを見渡して豪炎寺を探す。その時円堂の目を一瞬で惹くものが現れる。衝動的に呟いた彼女の名前に、Aは振り向いていつも通り微笑んだ。

「A、どうして病院に…！も、もしかしてどっか悪いのか…？！」

『ふふっ、なんでそんなに焦っているのか知らないけれど…大丈夫、元気だよ。』

円堂が焦るのも仕方ない。Aはそれだけ白く儚いのだ。不謹慎かもしれないが、この見た目で何か病気を患っていると言われても円堂はすんなりと納得できた。

「そ、そっか……」

『円堂くんこそどうして病院に？もしかして帝国との練習試合で怪我でもしてしまったのかい…？』

そんなことはない、円堂は大きな声で否定しようとした。Aが心配げに眉を下げた顔が、円堂を酷く焦らせた。その声を遮るように開いた円堂とAの間の扉。そこから出てきたのは豪炎寺であり、円堂とAを交互に見て驚いた顔をしていた。
それに察したような顔をしたAはその場を去ろうとしたが、ぱしり、と掴まれた腕にデジャブを感じるしか無かった。

聞かされた過去。健全な家庭環境で育ったのだろう円堂は言葉が出ない様子で、吃りながらもこれまでの謝罪をして病室を去った。それに続こうとAも動くが、扉の前でぴたり、と止まる。
はぁ、と遂にため息をしたAは俯いたままの豪炎寺の隣に座る。
豪炎寺の背中にぽん、と手を置いたAに、豪炎寺はびくり、と少し体を動かした。

『──────────────』

「っ！」

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