氷上で、流れ星に願いを。〚イナズマイレブン〛 (ページ39)

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10話ページ39

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怪しく不気味な紫の光が屋上を包んでいる。身に覚えのあるそれに、円堂はレーゼ、と叫んだ。
エイリア学園──ジェミニストームに勝負を挑んだ雷門イレブンはA──ではなく塔子をチームに入れた。塔子の願いにAは快く頷き、またベンチでマネージャーに仕事はないかを聞いていた。

「？ Aさん、どうかしたんですか？」

『…いいや、なんでもないよ。』

春奈と共に作業をしていたAは、ある場所を見ていた。そこは建物の影で春奈は不思議そうにたずねる。Aは春奈ににこり、と微笑み何も無いと返した。
浮かない顔、Aはベンチでそう呟いた。誰に聞かせる訳もなく、ぽつり、と落とされた言葉に隣にいた瞳子がAに視線を動かした時。

「ご、豪炎寺が…」

「ファ、ファイアトルネードを外すなんて…」

Aの顔は心配げだ。だが、誰もそれを見ていなかった。Aの視線は動揺に瞳を揺らす豪炎寺に向けられていた。
立ち上がったAに、動揺していた雷門イレブンは気づかない。
Aの顔は、氷のように凍てついていた。

Aが戻ってきた時。ゴールに穴が開き、円堂は倒れ込んでいた。スコアボードには32対0という圧倒的な点差が。
エイリア学園は去り、夕暮れに染る中、雷門イレブンは失意に包まれていた。
染岡は怒り木に八つ当たりをしたり、壁山や栗松は監瞳子に失望していた。
だが冷静な鬼道やキャラバンから出てきた円堂の話により、雷門イレブンは瞳子への信頼を少し回復する。

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