声恋【江口拓也】

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1度店を出て落ち着けるようにと江口さんがベンチがある場所に連れてきてくれた
座って俯いていると突然目の前にうさぎのぬいぐるみが表れキョトンとした




江口「可愛いでしょ？さっき見つけて買っちゃった」

貴方『…』




気を使って楽しげに話しかけてくれる江口さんにニコッと微笑んだ
でも気分は優れないままで無理に元気よく見せる事も出来なかった




江口「1人にしてごめんね」




優しい表情で言う江口さんを見たら何故か涙が溢れて止まらなかった
江口さんのせいではないから必死に顔を横に振ると落ち着かせるように頭を撫でてくれた




江口「もう1人にしないから大丈夫だよ。何かあればすぐ飛んでくから。だからもう泣かないで？」




その言葉に安心して涙を拭い大きく頷いた
そんな私を見てニコッと笑うと持っていたうさぎのぬいぐるみをくれた




江口「あげる。Aちゃんに似てるから」

貴方『？？？』

江口「そっくりじゃない？可愛いとことか」

貴方『！』




ケロッと答える江口さんにブンブン顔を横に振ると「えー、似てるでしょ」なんてブツブツ言っていた

似てないよ。こんなに可愛くないし…
というか前々から思ってたけどよくサラリと可愛いとか綺麗なんて言えるな…恥ずかしくないのかな？
でもそんな事言われたら当たり前だけど嬉しいと思ってしまう

顔を赤らめながら貰ったうさぎのぬいぐるみをギュッと抱きしめた




江口「そうだ！俺ピアス見たいんだけど付き合ってくれる？」




立ち上がって頷くとニコッと微笑み歩き出す江口さんに着いて行った




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はっとり



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