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江口side
ラーメンを食べ終わったあと、Aちゃんがどうしてもと言うから洗い物をお願いした
腕をまくってせっせと食器を洗っている姿でさえ愛おしく思ってしまう俺は馬鹿なんだろうか
終わったのか振り返って笑顔を見せる彼女にお礼を伝えると「いいえ」と首を横に振った
帰る前に少し休憩してもらおうと思いソファに座らせコーヒーでも入れようとした時Aちゃんが一点を見つめていてその視線の先を追った
そこにあったのは昨日買った手話の本で慌てて背中に隠した
江口「あー、ごめん気にしないで…笑」
貴方『手話覚えたいんですか?』
江口「えーと、まあ…?笑」
貴方『なら私が教えますよ!』
江口「えっ?」
貴方『手話ってマスターするのに5〜6年かかるんです』
江口「え、まじ。そんなに?」
貴方『特に独学は間違った覚え方する事が多いので知ってる人から教わるのが1番です!』
江口「そ、そう?ならお願いしようかな…?」
気合いが入ってるAちゃんに圧倒されて気がついたらなんか手話を教わる事になっていた
貴方『じゃあまずは日常会話でよく使うものから教えますね!』
江口「お願いします」
貴方『これが挨拶です!』
江口「こう?」
Aちゃんの手を真似してやってみると間違っていたのか俺の指に触れた
それだけでドキッとしてしまう。ウブか俺は。
江口「結構難しいね」
貴方『上手ですよ!次は…』
丁寧に教えてくれるAちゃんに自然と優しい眼差しを向けた
しばらく色んな手話を教わったあと今度は自分から質問してみた
江口「ねえ」
貴方「?」
江口「…好きってどうやるの?」
自分らしくない事は承知だけどそんな質問を問いかけるとAちゃんは『好き』の手話を教えてくれた
ちょっと照れくさかったけどAちゃんを指さして同じ動作をするとニコッと笑って初めて見たあの手話を披露してくれた
貴方『ありがとう!』
江口「…」
あ、れ…?一応告白のつもりなんだけど。
何だこの反応は…
伝わってない?いやでもありがとうって…
もしかして俺振られた?
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あい(プロフ) - はじめまして!初コメさせていただきます。はっとりさんの作品が大好きでいつも更新されるの楽しみにしておりました(*´꒳`*)また荒らしが落ち着きましたら読めるのを心待ちにしております⭐️ (2022年2月19日 0時) (レス) id: 032ff54a7d (このIDを非表示/違反報告)
名無し37808号(プロフ) - こんばんは!はっとりさんの作品を影ながらずっと見てきたものです。今回初めてコメントさせていただきます。荒らしが落ち着いたらでいいので、物語まっています!楽しみにしています🥰 (2022年2月17日 22時) (レス) id: 2627cc4ff2 (このIDを非表示/違反報告)
maiiiy(プロフ) - 楽しく読ませてもらっていたのに、荒らしに合われていたなんて😱どこの界隈にも嫌なこと言う人は一定数いてますね😨公開をお待ちしてます、無理せず楽しい物語をこれからも書いて言ってくださいね🤗 (2022年2月17日 22時) (レス) @page50 id: bce329818b (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - はっとりさんの作るストーリーが大好きです! (2022年2月17日 13時) (レス) id: 7589f1f1a4 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - パスワード教えていただけないでしょうか? (2022年2月17日 13時) (レス) id: 7589f1f1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はっとり | 作成日時:2021年11月27日 21時