ナチュラル (ページ37)

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中村くんたちがはけた後、舞台の上を見ると次の人たちが舞台に立って、自己紹介をする

かいと、

ああ、この人か。言ってたもう一人のかいとって。

最初にバンド演奏みたいな感じのを何曲かして、そのあとに松倉くん？の弾き語りがあった

なんだ？かいとって名前の人は才能ある人が多いのか？

まだ舞台裏にいるであろうダブルかいとはダンスが上手いし、この舞台上にいらっしゃる松倉くんもギターと歌がめっちゃうまい

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そろそろ出よう、と思って体育館から外に出る
体育館の熱気から一気に解放されて息がしやすくなる

そういえば、中村くんどこにいるんだろ

どこにいるのか聞こうと思って画面を開くと曲がり角から誰かが飛び出してきた

ぶつかった後に顔が上がって、その人は私の顔を見て少し顔を歪めた

「っ、すみません」

白石さん、
泣いてるところなんて初めて見た

『え、大丈夫？』

走っていこうとするのを止めて言うとこっちをにらんで

「関係ないですよね、では」

『え、あ…』

すぐにいなくなってしまった

...やっぱり美人は、怒ると怖い

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するとすぐに、同じ方向から中村くんが走ってきた

「っ、桃ちゃん！菜々見なかった？！」

慌てたように息を切らして肩で息をしている

『あ、あっち行った…』

「おけ！ありがと！」

私が指をさすとすぐにそっちにまた走って行った

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