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その後如恵留とまた合流して一緒にサークルに行く
雫ちゃんは午後の講義が如恵留より1つ少なかったらしく、先に言ってるということだった
「あーやっと来たぁ」
『あれ、中村くん今日来てたんだ』
「久しぶりにこよっかなーって思って
桃ちゃんもそんなとこでしょ?」
『うん。』
最近運動してなかったから体が動く気がしない
今日は見とくだけにしようかなー
「こんにちは、桃さん」
『あ、宮近くん。久しぶり?かな』
「まぁ、割と久しぶりかもですね」
話していると、かいとー!!と宮近くんを呼ぶ声が聞こえた
今行く!と返事して
「今から、ステージで海人達と踊ってくるんで、見ててくださいね」
頷いた私を横目に宮近くんはステージに走っていった
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曲が流れ出して、踊り出すのを近くのイスに座って見る
……相変わらず、人を惹き付けるダンスだ
ほら、周りの人たちも釘付けになってる
中村くん、ほんとに印象変わるよねー
長い手足を活かしつつ、繊細でダイナミックな動き。
ダンスの事が分からない私でもすっっごい上手だって事は分かる
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「どうでした?」
『相変わらず、って感じ
めっちゃかっこいい。』
「はは、ありがとうございます。」
「そういえば、この後軽く皆で飲みに行こうって言ってるんですけど、行きません?」
『……軽くなら、』
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と、言ったはずなんだけど。
『まぁ、こうなるだろうと思ってはいたよ。』
私の隣には酔っ払いの中村くん
だる絡みを延々としてくる
「ねー桃ちゃん?ねー聞いてるぅ?」
『聞いてる聞いてる』
冷たく返すと頬を膨らませて拗ねる
かわいいね、と頬を緩ませると
「かっこいいの方が嬉しい」
『はいはい、かっこいいよ』
もぉ、と私の方に体重をかける
君軽くはないんだけど?
「もう抜けよーよぉ」
『いいよ』
2人で冷やかされながら抜けたあと、中村くんは私の家に来た
2人ともお風呂に入って、ソファに座る
ソファに座ってテレビを見ているとだんだん眠くなってきて、頭がコクコク揺れる
お風呂からあがった音がして、そっちを見ると中村くんと目が合ってふは、と笑われた
「眠くなってきた?」
『んー、まぁ。』
「寝てもいいよ」
『しないの?』
「…しないよ」
しないんだ。
『じゃあ寝る、おやすみ』
めずらしい。
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作者名:桃 | 作成日時:2021年4月5日 1時