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旅館に着いたけど他の人はほとんど帰ってきてなかった


部屋に向かうために廊下を歩いていると中村くんがいきなり立ち止まった



「まだ如恵留くんの事好き?」

『え、』

「……」


真剣な顔つきで私の答えを待っている
なんで、いきなりそんな事



『…んーん。もう、吹っ切れたよ』

『告白したの、如恵留に。』




『もちろん振られたけど、してよかった
中村くんのおかげだよ、ありがとう。』

「…あーもうっ!」


なんだかよく分からない顔をした中村くんはガシガシと頭をかいて座り込んだ

え、なんかした?え?





.









夜になって大広間で飲み会


最後ということもあって皆大騒ぎしてる

皆明日ダウンしてそうだなぁ笑



「ねーそれ何?」

隣に座ってた中村くんが私の飲んでいたグラスを指す



『これ?飲みたいの?』

同じものを頼もうとするとそれでいい、ちょーだい。とグラスを取られて入っていたのを全部飲んだ

それ結構強いと思うんだけど、、



『関節キス…』

今日の昼頃言われたのを思い出した


「なに、ほんとにして欲しい?」


なにを言い出すかと思えば…



ただ言っただけだわ


否定の意味を込めてペシと頭を叩く

へにゃりと反省してなさそうに笑ったけど、そのあとぐっと眉間に皺を寄せた



『、大丈夫?』

「あー、つっよいね…」



私も少しずつ飲んでたのに一気に飲んだらそりゃあね。


こてん、と私の肩に頭を乗せる



普通に座ってるのに私の肩に頭が乗るってどんだけ足が長いかよく分かる…



そうじゃない、この雰囲気は寝るやつ。

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作者名: | 作成日時:2021年4月5日 1時

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