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「のえるくんのどこが好き?」
『……どこ、ね。1番は顔なのかも。一目惚れだし。もちろん他のとこも好きだけど』
私的には真面目に答えたつもりだったけど一瞬ぽかんとした中村くんが特徴的な笑い声で笑った
人のこういう話聞いておいて笑うって失礼じゃない?
「はー、桃ちゃんおもしろ、顔って、どストレート」
まだお腹を抱えて笑ってる
『うっさいなぁ』
「ねぇ、俺も中々イケメンだと思ってるんだど、」
『中村くんは性格がよくない』
また笑いだした。
酔うと笑い上戸になるの?この人
「俺、やさしーよ?」
『どこが。女の子いっぱい泣かせといてよく言うよ』
「あれ俺のせいなの?あっちが勝手に近づいて来るんじゃん」
『そーいうとこだよ』
女の子可哀想に。
『、中村くんはさ、失恋した事ある?』
「いきなりだね。…失恋、あるよ」
『そっか。』
「失恋した時って人肌恋しくならない?」
『……そうだね。なるかも』
だから今日、中村くんを家にあげたのかもしれない
「寂しい?」
『、うん。』
きっとそう答えたら、この後どうなるかなんて、分かってた。
そこまで自分はバカじゃないと思う
「じゃあ俺が寂しさ埋めたげる。」
その言葉と共に唇が重なった。
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人間ってこうやって汚くなっていくんだな、と行為が終わった後にシャワーを浴びながら考える
1回も2回も変わんないよ、って思ったけど1回と2回はだいぶ違った。
2人でベットに入って寝る。こんな所だけ恋人みたい。
ぐい、と中村くんが腰に手を回してきて
「ねぇ、桃ちゃん。俺の事利用しなよ」
「寂しいって思ったら俺の事呼んで。暇な時でもいいけど」
『なんで?』
どうして、なんの利益もないのに
「桃ちゃんの事気に入っちゃった、からかな」
と1度目と同じようなセリフを言った
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作者名:桃 | 作成日時:2021年4月5日 1時