猫が28匹 ページ32
Noside
ソファーに腰をかけたスーツ姿の女性客、樋口。
マニッシュな美人である。
『(...ひぐっちゃん可愛い♡)』
向かいの席には谷崎潤一郎が座り、書類バインダーを手に応対している。
その谷崎の背後に、ナオミ、敦、A、太宰、国木田がおり、興味津々に樋口を見ている。
谷「えっと、調査のご依頼だと伺っておりますが?
一体どのようなご要件でしょうか?」
太「美しい」
いきなり樋口の手を握り、口説き始める太宰。
太「睡蓮の花のごとき果敢なく、そして可憐なお嬢さんだ。
どうか私と、心中していただけ___」
ガン、とそんな太宰を殴り飛ばす国木田。
樋「...え?」
国「あー、お騒がせしました。気になさらずに。今のは忘れて、続けて下さい」
と云いつつ、太宰を隣室に引っ張っていき扉が閉まる。
樋「それで、依頼のお話なのですが」
谷「あ...はい...」
敦「(すごい、この状況で普通につづきを始めた)」
樋「実は我が社のビルヂングの裏手に最近善からぬ輩が屯しているようなのです」
谷「善からぬ輩とは?」
樋「襤褸を纏った連中のようです。
中には聞き慣れない、異国の言葉を話す者もいるとか...」
国「そいつは、密輸業者の類だろう」
国木田が隣室から出てくる。
国「軍警がいくら取り締まっても、フナムシのように湧いてくる。港湾都市の宿業だな」
樋「ええ、無法の輩という証拠さえあれば、軍警にかけ合えます。ですから___」
国「現場を張って証拠を掴め、か...小僧」
国木田は横目に敦を見る。
敦「え?」
国「お前が行け」
敦「えぇぇー!?」
国「ただ見張るだけの簡単な仕事だ。
それに密輸業者は、大抵逃げ足だけが取り柄の無害な連中だ。お前の初仕事に丁度いい。」
敦「でも...」
国「谷崎、一緒に行ってやれ」
ナ「兄様が行くなら、ナオミもついて行きますわー♡」
『国木田さーん!』
国「ぐほっ...何だA?」←Aが抱きついた。
『僕も行きたいです。』
国木田side
突然、Aに名前を呼ばれた。
振り向くと...
「ぐほっ...何だA?」
A名前が俺に抱きついていた。
...はっ?抱きついて...///
『僕も行きたいです』
って云って無自覚だろうが上目遣いで云ってくる。
国「っ...///」
抱きつかれると...あれ。あれが当たるんだよ。
...俺の腹ら辺にあいつの胸が当たっ...///
『駄目ですか?』
って上目遣いで言われると断れなくなるだろ。
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りだ兄(プロフ) - しあさん» まじか...母さん、お疲れ様。僕も多分そろそろまみーにやられるぜ (2019年10月12日 20時) (レス) id: b7a49e66ce (このIDを非表示/違反報告)
しあ(プロフ) - りだ兄さん» 頑張れ兄さん!うちはもう明日からスマホが.....(詳しくはうちの小説に書いてあるけど) (2019年10月12日 16時) (レス) id: 6cec9b6887 (このIDを非表示/違反報告)
りだ兄(プロフ) - なかなか更新出来なくてすいません。受験勉強あってスマホ使える時間が全然ないんです。←言い訳にしかなってない。更新遅くなりますけど見て貰えたら嬉しいです。僕、頑張ります!この夢小説のためにも!読者の皆様のためにも! (2019年10月12日 16時) (レス) id: b7a49e66ce (このIDを非表示/違反報告)
りだ兄(プロフ) - しあさん» うい (2019年9月25日 0時) (レス) id: b7a49e66ce (このIDを非表示/違反報告)
しあ(プロフ) - りだ兄さん» あっ...お疲れ (2019年9月24日 21時) (レス) id: 6cec9b6887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りだ兄 | 作成日時:2019年8月30日 0時