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その7 ページ7

7月から付き合い始めた有沢さん。


お互い部活が忙しくて休みもなかなか合わないけれど。


少しの時間でも会おうとしてくれてたり、
毎日連絡くれたり、記念日にも連絡してくれるし、
なるべく部活終わりに一緒に帰ろうとしてくれるし、
やることはやったし、
いつも優しくてにこにこしていて、
好きだよ、ってちゃんと言葉にして伝えてくれるし、
好きになるまでは時間がかからず、毎日楽しくて幸せで。


小さい時に両親が離婚して、母親は仕事と家事で毎日大忙しで。
愛情をそそがれたことがない、といえば嘘になるのかもしれないけれど。
友達の家のようなあたたかい家庭には憧れもあって、
わたしに構う暇なんてありません。っていう感じだったし
いつも家に帰っても誰にもおかえりなんて言ってもらえない家庭だったから。
こうやって好いてくれていることは何よりも心地よく嬉しくて。


あっという間に付き合って4ヶ月ちょっとが経とうとしていた。



「とびおーきいてきいて!今日もね、有沢さんがねっ」


と宮城に置いてきた幼馴染の影山飛雄にのろける日々も幸せだった。


まあ電話してもたまに「そんなことで電話してくんじゃねえボケエ!!」って秒できられてしまうこともあるが。


でも、元彼に振られた時や家や学校、部活で嫌なことがあった時は切らずに相槌ちゃんとして聞いてくれたり。
むしゃくしゃした時にはトスをあげてくれて、スパイク打たせてくれてすっきりするのを手伝ってくれたり。
バレーを始めるきっかけだったのも飛雄だし。


そこらの幼馴染みたいな関係よりは淡白にみえるらしいが、わたしにとってはちょうどよく心地いい関係だったし、なんだかんだでいいやつなのだ。


『でも、なんかAの彼氏、完璧すぎてきもちわりぃな。俺には絶対できない』


「彼女できたことない飛雄ちゃんには有沢さんも言われたくないし、多分飛雄ちゃんは絶対できないから大丈夫だよ」


『オイ』


「でも飛雄に彼女できたら、彼女さん心臓持たなそう。あんた、不意打ちで女の子のポイントついてきそう」


『意味わかんねえ』


「まっ、でも私はいますごく楽しい日々を兵庫で送ってるよ。春高で会うの楽しみにしてる」


『おう』


なんて会話をしていた12月半ば。


まさか次の日に彼氏と別れるなんて思ってもなかった。


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ある、日常(プロフ) - 蜜希さん» 想像で書いてる自分も思わずにやっとしてしまいます。笑 (2020年6月17日 22時) (レス) id: c703f82a79 (このIDを非表示/違反報告)
蜜希 - あ、わいもあつむくんの胸に飛び込みたi...() (2020年6月15日 1時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ある、日常 | 作成日時:2020年6月3日 0時

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