その5 ページ5
「何、そのアリサワくんのこと好きだったんか」
と聞いてくる治さん。
「いや、別に好きじゃなかったんですけど。わたしのこと好いてくれてるのが素直に嬉しくて。付き合ってる人以前に好きな人もいないし。嫌な人じゃないし、落ち着いてるし。断る理由もなかったんで。前の彼氏の時も付き合いだしてから好きになったんで、多分私そういう人種なんだと思います」
「人種ってナニ」
という角名さんに対してはスルーした。
そう、特に恋愛対象としては好きじゃなかった。
でも告白の仕方が丁寧で打ち合わせのときもいつもにこにこしてて、楽しかったのだ。
前の彼氏の時も同じような気持ちだったし、何より私を好いてくれてることが一番嬉しかった。
母親から愛された記憶もない私は、中学時代から自分が相手のことを好きかどうかよりも相手が私のことを好いてくれているかどうかの方が大切だったから。
「なんでみなさんそんな不満げなんですか、私がみなさんより先に恋人作ったことがそんなに不満ですか。それが事実ならスミマセン。恋人できました!!」
とちょっと自慢げに言ってみたけど、侑さんは怒っている表情のままで他3人は困った笑い方をしながら、そうやなーなんていうので、じゃあ教室行きます。なんて言って別れた。
教室に入り、真っ先に「はるちゃん!!」と大好きな友達に抱きつき、さっきのことを話す。
はるちゃんは、「あぁ〜そやねえ。うん。まあ。うん。お祝いしてくれるくらいええのにな」
とよくわからない解答しかしてくれず、そのまま昨日のドラマの話に移り変わった。
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ある、日常(プロフ) - 蜜希さん» 想像で書いてる自分も思わずにやっとしてしまいます。笑 (2020年6月17日 22時) (レス) id: c703f82a79 (このIDを非表示/違反報告)
蜜希 - あ、わいもあつむくんの胸に飛び込みたi...() (2020年6月15日 1時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ある、日常 | 作成日時:2020年6月3日 0時