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番外編:バレンタインの話その2 ページ25

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「できたあ〜!!」


と、目の前に不格好ではあるけれどラッピングされたお菓子たちが並ぶ。


なんとか間に合った。


そして、時計をみれば、いつも出る時間よりもう30分も遅い。


「や、やばい…!」


北さんが引退してから、私が毎日鍵をあけていたし、準備もある程度は済ませていたから心配になる。


作ったお菓子たちを袋に丁寧に詰めて、崩さないように、でも急いで学校に向かう。


「珍しいね、Aちゃんが寝坊なんて」


「おっ、角名さん。おはようございます。寝坊じゃないです。ちょっと戦場に出向いてました」


「ごめん、意味わかんない」


「そんな角名さんには特別にこれをあげましょう、体育館一番乗りおめでとうで賞」


「なにその小学生みたいなの」


なんとか皆が揃う時間までに学校に着いて、体育館の扉を開けるといたのは角名さん。


北さんがいたときも、北さん、私、角名さんの順に朝練に来ていたなあ、とちょっと思い出に浸る。


ちょっと多めにもってきていたのもあって、お詫びといっちゃなんだが角名さんに朝作ったマフィンをあげる。


「どうぞ!お納めください!お腹壊しても責任は持てません!」


「どうしたの、これ。お菓子なんて珍しい。ありがとうだけど」


「もうすぐバレンタインで、バレンタイン前の3年生の登校日が今日しかなかったので早めですが!と思って作ったんです、朝」


「へえ、すごいじゃん。バレー部全員の作ったんだ?」


「いや、違います。3年生の分と、お昼に自分で食べようと思って持ってきたぶんですね。それを角名さんに差し上げてます」


「ついでじゃん。ってか侑にはあげたの?」


「へ?いや、あげるつもりないですけど」


「は?」


「いやだって、今日は3年生の分だけで、侑さんには当日かな、と」


「あ、そういうこと。じゃあ侑より俺の方が先にもらったわけだ」


「はい」


「へえ(なにそれちょっと面白そう)」


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番外編:バレンタインの話 その3→←番外編:バレンタインの話その1



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ある、日常(プロフ) - 蜜希さん» 想像で書いてる自分も思わずにやっとしてしまいます。笑 (2020年6月17日 22時) (レス) id: c703f82a79 (このIDを非表示/違反報告)
蜜希 - あ、わいもあつむくんの胸に飛び込みたi...() (2020年6月15日 1時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ある、日常 | 作成日時:2020年6月3日 0時

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