その１７ ページ17
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「あの衝撃的な別れからまだ１ヶ月とちょっとですが、どうしたらいいんでしょうか」
あの日から、完全に侑さんを意識してしまっていることは素直に認めたい。
目を合わしたら、緊張して目をそらしてしまう。
自然と目が侑さんをおいかけてることが多々ある。
目で追っかけていたら、侑さんの知らない面も知るようになってその都度、なんか嬉しくなる自分がいる。
「個人的に意識しはじめてしまった理由がありきたりすぎるというか不純だと思うんですよね」
いや、だって、はい。
「しかも、意識し始めたの自分の予想だと、別れた次の日くらいからですよ。さすがに早すぎません？」
浮気されて別れてあんだけ落ち込んでいたのに次の日にはもう乗り換え！(ってほどではないけれど)一般的には早いと思われるのではないのでしょうか。
わたしがいま抱えている問題は侑さんだ。
そしてその相談をいま、スマホをいじっている友達、はるちゃんに一方的に話している。
「はるちゃんすっごく興味ないでしょ！わかるんだからね！」
聞いとる、聞いとるという顔をみせたあと、
「別れたことよりも宮先輩の行動の方が、あんたにとって衝撃うわまわったんちゃう」
と、はるちゃん。
「それは、そうなんだと思う」
意識し始めてからというものの、今までと接してくれる態度は一緒なはずなのに感じる感覚が違う。
でも前よりも、よく笑ってくれたり、優しかったり、気にかけてくれたり。
一緒にいる時間も増えたように感じる。
そして、有沢さんのことなんか今では未練の欠片もない。
「人を好きになる理由なんてそんなもんやないの」
「…というと？」
えっ、と驚いた顔をしながら、A、宮先輩のこと好きなんちゃうの、とはるちゃんがいう。
「…自分から異性を好きになったことがないんですが、こういうものなのでしょうか」
ちょっとだけその瞬間考えた。
私に接してくれている態度や、行動を。
他の女の子に、そしてあの笑顔で笑いかけていたらどうなのかを。
「治さんたちがやってても、罪深い先輩たちだなとしか思わないけど、侑さんがやってたらなんか嫌だ」
「意外とあっさり認めたやん」
自分でも顔が赤くなることがわかる。
改めて認識してしまったら、ちょっと恥ずかしい。
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ある、日常(プロフ) - 蜜希さん» 想像で書いてる自分も思わずにやっとしてしまいます。笑 (2020年6月17日 22時) (
レス) id: c703f82a79 (このIDを非表示/違反報告)
蜜希 - あ、わいもあつむくんの胸に飛び込みたi...() (2020年6月15日 1時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ある、日常 | 作成日時：2020年6月3日 0時
