最高の誕生日 (ページ1)

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2ヶ月前、その場のノリで佐久間とキスをした。
好きな子の前でなんて、一瞬戸惑ったけど・・でも同時にチャンスだと思った。
照れ屋な玉が素直になってくれるかなって。
焦って告白してくれたらラッキーって思った。

だけど現実はそんなに甘くなかった。

ツアーが終わって舞台が始まった今も玉はいつも通り。
なんら変わりない。
それどころか雑誌でもう一度話を振ってみたら「気持ち悪かった」って笑顔で言われた。

・・・バカみたいだよね。
玉も俺のことが好き、だなんてどこで勘違いしたんだろ。

今年の誕生日は人生で最高な日になるって思ってた。
公演日と重なったから共演者の方、スタッフさん、ファンの皆にいっぱいお祝いしてもらえてきっと最高だって。
実際そうだったし、俺って幸せだなって思った。

だけど1人だけ足りない。
恋人として祝って、なんて言わないよ。
だけどさ、

どうしてJr.の後ろに隠れるの？
こっちにきて一緒にお祝いしてくれないの？
なんで・・・メールくれないの？

俺のことなんかなんとも思ってないって思い知らされた気がした。

勝手に勘違いしてただけなのにイライラして。
夕方の公演ではわがまま言った。
真田のも千ちゃんのもやだ。
玉のしかいらない。
玉に食べさせてもらえるなら硬くなったケーキだって美味しく感じるのに。
こんなに好きなのに、玉は違うんだね。