いつも通り。～千ちゃんBD編～ (ページ3)

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＃3 ページ3

「千ちゃん、バイバーイ」
「うん、じゃあね！玉も！」
「じゃねー」

「ふふ」

2人からもらったプレゼントを見てまたニヤニヤしてしまう。
嬉しいな！帰ったら早速使ってみよう！

「千賀！今日俺んち来いよ！」
「え？」

振り向いたら二階堂で。
ずっと一緒に帰れないって断ってたのに今日はいきなり家に呼ぶとか…
意味わかんないけど、また誘ってくれたのが嬉しくて了承した。

先に部屋に行くよう促されてしばらく1人で待ってると、

「おまたせ！」

そう言って持ってきたのは…え、紅茶？
いやいや。いつもジュースとかじゃん。
最悪ない時もあるじゃん。
なのになんで紅茶？？

「あれ？これ俺の好きなやつだ」
「うん！前言ってたやつ、合ってた？」
「どうしたの、ニカ笑」

絶対変。
なんかそわそわしてるし。
………あ、もしかして、誕生日？

「あの、これ！！」
「え？」
「誕生日、おめでと！」

やっぱりそうだった！
ニカもプレゼント用意してくれてたんだ。。

「ありがと、ニカ！」

箱を開けるとお菓子が入っていた。
クッキーとカップケーキ。
それで紅茶だったんだね。

「食べていい？」
「うん！」

今食べるのは勿体無いけど、せっかく紅茶を用意してくれたので１個だけ食べてみることにする。

「美味しい！」
「ホント？あのそれ、俺が作ったんだ」
「え！？手作り？？」

びっくり！だって普通に美味しいよ？

「えっと、ホントはクッキーはホワイトデーにあげたかったんだけど失敗しちゃって…で、普通のケーキは無理めだったからカップケーキになっちゃった」
「えー、すご…ん？」

なんでホワイトデー？
……ま、いっか。

「お菓子作りってめっちゃ難しいんだな。毎日すっげぇ練習したんだけど全然うまくできなくて。
色んなレシピ探してさ～」
「あ、それでいつも急いで帰ってたの？」
「そう。昨日やっとうまく作れたんだ！」

そうだったんだ。
俺、また勘違いしてた。
よかった、ニカにも避けられてたわけじゃないんだね。
皆、サプライズは嬉しいけど心臓に悪いから程々にして下さい…

「ありがとね、ニカ！」
「うん。…あのさ、だから、付き合う？」
「え？なに、付き合うって」
「いや、バレンタインにチョコくれたじゃん？返事っていうか、付き合ってもいっかな、って」

……は？

「えっと、ちょっと待って。俺、チョコなんかあげた記憶ないんだけど」
「は？くれたじゃん！たけのこの〇！」

たけのこ？

…………あ！！