不登校の僕を救ってくれたのは、あなたでした。【Yuri.C】

#11▽知念side ページ11

暇だなぁ、、

学校に行かない僕にとって、
やる事といえばゲームくらい。

でもね、もうさすがに飽きちゃった。



((コンコンッ

母「侑李、、速水先生との授業終わったの？」

知念「……ん、終わった。」



ドア越しに母さんと会話をする毎日。



母「そう、学校では……そろそろテストがあるみたいだけど……」



それはこの間
速水先生から聞いていた。

もちろん、学校に行くつもりはない。


知念「うん、速水先生から聞いた。」

母「テストの日だけでも、学校n「いかない。」

母「……うん、そっか」



僕だって、
いつまでもこのままじゃいけない、
って思ってる。



将来の就職へのリスクも、

両親に対して注がれる痛い視線も、

重々承知した上で、僕は不登校を選んだ。



母「……ぁ、あとひとつ聞きたい事あって」

知念「……なに？」


僕が、そう聞き返したあとに
なぜか沈黙が続いた。

今、母さんはどんな表情をしているのだろう。


母「……グスンッ))今日の晩御飯、何がいい？」


涙ぐんでいるのに、
無理に明るい声を作って…そう聞いてきた。


ねぇ、聞きたい事って
そんな事じゃないよね？

僕にだってそれくらい分かる。
じゃなきゃ、泣く理由なんてないから……。


知念「……僕、ギョーザがいいな。」

母「わかったわ…母さん張り切っちゃうね！笑」

知念「ん、ありがと。」

母「じゃあ、下ごしらえするね。」

知念「ん。」









ごめんね、母さん。

こんな息子で。

僕なんか、なんでこの世に
生まれてきたんだろう。


僕を必要としてくれる人なんて、
誰もいないのに。

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