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「お前すげえな!手の甲のしかもど真ん中!あれならショック反応で誤射する事もない!」
「少佐が連れてきたって言った時はどんな冗談かと思ってたが、まさか本当にこんな凄腕がいるとはな!」

作戦が終了し、一時的に部屋を間借りした家族に謝礼を送る約束をして、行きとは違い徒歩で現場に戻った。未だ騒然としたタワーの下で次々と車両に連行されていく犯人達をボーっと眺めていると、Aに気付いたFBIのチームメイトと思われる人間がわらわらと寄ってきた。揉みくちゃにされながら困惑した顔で一歩離れた所で傍観するAを見下ろすと、Aはおい、離してやれと言った。その一言でサーッと男達の無遠慮な手が引いていくのだから驚きだ。

「少佐、どこで見つけてきたんです?こんな逸材」
「紹介する。シュウイチ・ア○○○。今日から我々犯罪捜査課に配属された新人だ」
「・・・・・・新人?」
「そうだ。そして私が教育係を務める」
「えっ、少佐が?」
「骨のない無能だったら幾らジェイムズの頼みとはいえ突っぱねていたがな。骨は兎も角無能ではない」

Aがそう言い切ると、全員が唖然とした表情で目を合わせた。
何をそこまで驚いているのだろうと首を傾げると、チャーリーが何故か酷く真面目な目で赤井の肩にポンと手を置いた。

「ア○○○、お前本当にすげえ奴だったんだな・・・・・・」
「は、はあ・・・・・・」
「ベイベなんて言って悪かったな」
「フン。見た目でものを言うバカはお前一人で十分だ」
「うっ」
「おいシュウ」

Aに呼ばれて向き直る。Aは風にレイドジャケットと銀の髪を靡かせて踵を返した。太陽の光が反射してきらきら煌めくそれは、濃紺のジャケットにとてもよく映えていた。

「本部に帰るぞ。書類を作成しろ」
「うわ、少佐が書類作れって」
「執務室大変な事になってんのに」
「貴様らオトされたいのか?」
「何でもありません!」

きびきびと歩く後ろ姿に一瞬見蕩れた。
上司は背の小さい割に歩くのがとても速いらしい。赤井は慌てて上司の後を追った。




1.上司〜END〜

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エリンギ(プロフ) - ありがとうございます!台詞は海外ドラマを参考にしています! (2022年9月27日 7時) (レス) id: d64584d3be (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 主人公達の台詞回しが素敵ですね。見かけは未成年なのに強者感マシマシでカッコいい主人公にも、ギャップの差で心を掴まれました。どうなっていくか、これからの展開が凄く楽しみです。 (2022年9月26日 2時) (レス) @page4 id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
エリンギ(プロフ) - ベルさん» ありがとうございます! (2022年9月25日 23時) (レス) id: d64584d3be (このIDを非表示/違反報告)
ベル - かっこいい夢主の話はあまり見たことなかったのでとても面白いです!更新頑張ってください!! (2022年9月25日 19時) (レス) @page6 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリンギ(サブ垢) | 作成日時:2022年9月25日 12時

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