Roller Girl！

人間やめちゃえ ページ17

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( Soya Side )


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去年のこの時期と比べると、今はお休みが多くて。
それをいいことに俺はダラダラとアイドルとは、いや、人間とは思えないような生活を続けているわけだけど。

……まあ快適で！(笑)

昨日の晩に今日1日で使うであろうものを全て用意しておいて、トイレに行くのと届いた出前のご飯を取りに行く時以外は1歩も外に出ない。




猪狩「…は」




はずだったのに、想定外の来客

最近セールスも多いからと思って最初は無視していたけど、3回目が鳴ったところでさすがに立ち上がった。

けど、切れてしまった。まあいいか


そんな時に、ベッドの上から聞きなれたメッセージアプリの着信音。
…Aからだ。




猪狩「もしもーし？」

「そうやんお家にいるよね？」

猪狩「うん、絶賛人間辞退中」

「もーじゃあピンポン出てよー」




まさか、と思ってインターフォンの前まで戻れば、マスクはしているものの確実に電話の向こうの彼女が立っている。

こいつなにしてんだ？




「いれてよ」




電話を切ると同時にドアを開けてやると、居留守使うなんておかしい！ってプリプリ怒ってる




猪狩「来る時連絡くらいしろよ」

「そうやん連絡してもいいよ来ないでって言うじゃんどうせ」

猪狩「すっげえ散らかってんのよ今！」

「いいもーん私もこうしに来ただけだし」




上着と荷物をベッドの下に置いて、さっきの俺みたいにグデーっと寝そべった。




猪狩「え？いや俺んちでだらけに来たの？」

「そう！お家暇だったからそうやんと一緒にニートしに来た」

猪狩「まじ意味わかんないんだけど(笑)」




Aっていつも唐突におかしな事し出すよなあ

ニートなら自分の家でもできるじゃん！なんて思いながらうつ伏せでスマホをいじるAの上に座ると重い折れる私レディ！って。

レディが仮にも男の家のベッドに寝っ転がるなって話だけど、そこは目を瞑っておく。




猪狩「よし、じゃあ今日はアイドルも人間も辞めよう2人で」

「そのつもりー……んん〜」

猪狩「すげえ眠そうな顔してんね？」

「自由に寝て自由に遊んでいいんでしょ？寝ても起こさないでね」

猪狩「はいはい」




Aの隣に寝っ転がると、伸びをしながら横からお腹あたりに腕を回してきた
来てそうそう寝落ちかよ、何がしたいんだか。

俺のニート生活がちょっとは潤ったから良しとするけどさ(笑)




「そうやんのお腹いいポヨポヨ感だよね」

猪狩「え、帰る？」




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