アバンティーズの華② (ページ20)

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酔っちったページ20

ツリメ side

『ん～、みっくーん』

ただ今Aはでろんでろん。
メイクは頑張って落としたらしく、
服も寝巻きに着替えていた。
あんまり化粧濃くないからあんま
変わんないけどね。
そういえば、大学の子と飲みに行く～
って朝に楽しそうに話してたしなぁ…。

「めっちゃ酔ってるね」

『ん～？』

部屋を間違ったらしく俺の部屋に
入ってきてベットに横になるA。
無防備すぎるでしょ、これは。

「お部屋1つ間違えてますよ～」

と声を掛けても、もう夢の中。
律儀に布団までかけて寝ちゃってる。

「…俺だって男なんだよ」

Aは男が苦手で避けがちだけど、
Aのことを気になってる人は山ほど
いる訳で。こんな姿見れるのは幼馴染の
特権ってやつかもしれないなぁ。

「よっ」

ここで寝られても困るので隣のA
の部屋まで運ぶことにする。
俺だって男だから女の子1人お姫様抱っこ
して運ぶのは朝飯前だ。相変わらず軽い。

ちゃんと食べてるのか不安になるけど、
これでも女子の中では食べる方らしい。
本人談だからホントか知らないけど。

優しく起こさないようにAを
ベットにおろす。missioncomplete！

「おやすみ、A」

スヤスヤと眠りこけるAの写真を
撮ってやったのは内緒の話。