アバンティーズの華② (ページ15)

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過去編

『17歳の時、
私はある事件に巻き込まれた。

最初はなんとなく目線を感じる程度
のもので全く気にはしてなかったんだけど、
家までつけられている気配がしたり、
学校の下駄箱に下着姿の写真が入ってたり。
だんだんエスカレートしてって。

誰かに相談すればよかったんだろうけど、
私人に頼るの苦手だったから、
誰にも言えなくてさ。

ある日、部活終わりに1人で歩いてたら、
その犯人と思われる人に下校途中に
襲われちゃって。

不意打ちだったから空手もくそもなくて
両手縛られちゃって倉庫みたいな所に
あっという間に連れられちゃった。

その時、助けてくれたのが幼馴染。
1人が犯人ぶん殴って、
1人が私を介抱して、
1人が警察に電話して、
1人が犯人蹴った。
だからあの時の4人は平気なのかなって、

まぁそれ以来、男の人が怖くなったのよ。
当時は声出なくなったけどもう大丈夫！
今はそこまででもないからね』

ホントにあの4人には感謝しかない。
えいちゃんが犯人ぶん殴って、
そらが犯人の股間蹴りあげて、
みっくんが私を抱き締めて、
りっくんは冷静に警察に追放して。

ヒーローみたいだった。

「話してくれてありがとう」(ꈨຶꎁꈨຶ)

『ちょっと、なんで柚が泣くの!?』

「だっでぇ～、
私が合コン誘う時すっごい嫌な思い
してたでしょ？ごべんねぇぇ～」

『泣かないで泣かないで!
今はホントにそこまでじゃないし、
そろそろ私も彼氏作んないとヤバい気が
するんだよね、もう21だよ…結婚できない』

「Aは可愛いからすぐ出来るよ、
Aに気がある人何人も知ってるし」

『今はいいけどね‪w』

「なんでよー」

『柚がいるからっ！』

「そーゆーとこがモテるんだよ～」

『話せてスッキリした!!
これからもよろしくね、大親友』

「当たり前っ」

女性の友情も悪くないのよ。