アバンティーズの華② (ページ2)

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癒しページ2

ただ今AM2時。大学の課題が終わらなくて、
部屋に閉じこもって絶賛レポート作成中。
眠いし疲れたしでもうヘトヘトです。

『しかし、終わらない課題がここにある』

と、訳が分からないことを口走るレベル。
あれ、私ってアバの中で常識人のはずなんだけどな、おかしいぞ。

なんだよ根拠って。知るかよ、そうなるもんはそうなるんだよ、と文句が止まらない。

もうひと頑張りだと自分に喝を入れて、
また課題をやり始めた。

終わった…が、もうダメだ。
眠気がどっかいっちゃったよ。
しょーがないからリビング行ってココア飲も。

ガチャとドアを開けると、同じく課題で苦しんでいるであろうみっくんの姿。

『みっくんも大学の課題？』

ツ「うん、でもやっと今終わった」

とにこやかに返してくれるみっくん。
さすがツリメthe天使。

『ココア飲むけど一緒に飲む？』

ツ「飲むっ!!!」

ガバッと起き上がってワクワクとココアを待つみっくん。子供の頃から変わってないなぁ。

『はいどうぞ』

ツ「ありがと!Aは
こんな時間まで何してたの？」

『大学のレポート。実習やったからさ、
レポート書かなきゃ駄目だったのよ。』

2人でもう見慣れた緑色のソファーに座る。
心地よい空間が流れる。

ツ「…俺さ、就職かYouTubeか悩んでてさ。
このまま4人でアバンティーズとしてやってきたい気持ちはもちろんあるけど、就職して社会人になるのもありなのかなって考えてる。」

おもむろに少し不安そうに、
初めて明かされたみっくんの本音。
誰よりも実は1番真面目だもんね。

『私には就職を引き止める権利はない。
どんな決断をしたとしても、私はみっくんの味方でいたい。』

ツ「ありがと、ゆっくり考えるよ。
Aはどうするの？」

『私はYouTuberとして活動していきたいな。
国試は受けて資格は取るけどね。せっかく入った大学だからちゃんとしたい。』

ツ「…今日は甘えていい？」

『私も疲れたから癒しがほしい』

腕を広げるとボスッとみっくんが抱きついて
きた。子供体温なみっくんが暖かい。
お互い彼氏彼女がいないからこんな事できるんだろうなぁ。なんだか寂しくなってみっくんの腰に巻き付く腕の力をちょっとだけ強めた。