TVXQ One ～君だけを～ (ページ7)

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カンさんという人ページ7

少し遅れて現れたカンさんは
スラッと背が高くて色白、
スッキリした顔立ちの紳士的な人だった

カンさん『遅れてすみません。どうもありがとうございました。』

A『いえ。あの、この携帯電話ですよね？』

拾った？携帯電話をカンさんに差し出すと

カンさん『そうです！これです。よかったぁ。本当にありがとうございます。』

私の手を握って、安心した笑顔を見せる
日本人はあまりこんなことしないから、急なことに驚いてしまった

A『では、私たちはこれで失礼します。』

焦った私は、早くここから出ることを考えて立ち上がった

カンさん『あっ、ここは私に払わせてください』

そう言うと伝票をサッと取ると、レジへ向かった

みゆき「感じのいい人だね。心配しなくてよかったじゃん。」

A「そうだね」

お互いにお礼を言って、カフェの前で別れようとすると、カンさんが私の足のアザに気付いた

カンさん『その足、もしかして空港で？』

みゆき『そうなんですよ！
女の子たちがいきなり走って来て、この子は怪我して大変だったんです。何があったか知ってます？
怒ってやらなきゃ気が済まない！』

気まずい顔をしたカンさんが勢いよく頭を下げた

カンさん『本当にすみません。』

A『なんでカンさんが謝るんですか？』

カンさん『うちの事務所の子たちのせいだと思います。あの、こういう仕事してるんですが…』

差し出された名刺をみて、みゆきと息を飲んだ

【ＳＭエンターテイメント】

書かれていた会社の名前は大好きな東方神起の事務所…

カンさん『よく日本に行くので、日本でお礼にお食事でもさせてください。連絡してくださいね』

もしかしてあの時空港にいたのは彼らだったの？

足の怪我よりも、ぐちゃぐちゃのバッグよりも、東方神起がそんなに近くにいたことが一番のショックだった