異能は月下獣 5 ページ43
やっばぁい。
すっかり社長が来ることを忘れてたよ……。
その所為で随分心臓がバクバクしてる。
「社長、この娘が昨日報告した……」
そう言えば、漫画を見てて思ったんだけど。
昨日って書いて「さくじつ」って読むでしょ?
昨日は
同じ様に、明日も
何て言うか、不思議だなぁって感じがするよね……私だけ?
くだらない事を考えていると、社長が口を開いた。
「軍警と市警の
「既に複数の隊が検分を始めています。
マフィアの隠蔽の甲斐あってか、身元までは割れていませんが……」
チャッと眼鏡を押し上げて言う国木田さん。
それがまた様になっているのが良い。
ほら、たまにいるでしょ?
似合ってないのに、かっこつけて眼鏡弄る人。
ああいうのは、見ててイライラするんだよねぇ。
「指名手配は時間の問題か。身元引受人が居れば別だが」
社長の言葉に、胸がきゅぅっと締め付けられる。
身元引受人、そんな人いるわけがない。
「此処に置いて下さい」
じっと社長を見ながら、鏡花ちゃんがそう口にした。
私は驚くわけでもなく、黙ってそれを見る。
だって元から知っていた事だし、今此処で騒いでも仕方ないから。
それに結果は知っているのだ。
別に焦る必要は無いだろう。
「何でもします」
「止めておけ」
国木田さんの、淡々とした声。
冷たく聞こえるけど、きっとそれだけじゃないんだろう。
きっと……その言葉の奥に――。
「元マフィアだからではない。仕事が無い訳でもない。だが止めておけ」
……まぁ、確かに仕事が無いわけじゃないよねぇ。
忙しいくらいだし。
「甘い世界では無いぞ」
じっと国木田さんが鏡花ちゃんを見る。
鏡花ちゃんは、表情を崩すことなく彼を見ていた。
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ウミソラ(プロフ) - とても面白かったです!!続き楽しみに待ってます!!! (2018年10月22日 18時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^読んでいて、楽しかったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月13日 22時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
大吉 - 面白いです!続き楽しみにしてます!! (2017年11月2日 14時) (レス) id: 565b1876f3 (このIDを非表示/違反報告)
ユリオLOVE - 中島ちゃんに鏡花ちゃんマジかわゆすこの小説大好きなので最新楽しみにしてます! (2017年8月26日 8時) (レス) id: b580a56628 (このIDを非表示/違反報告)
瑞祥(プロフ) - シュガーさん» コメントありがとう御座います!そう言っていただけると嬉しいです! (2017年7月30日 13時) (レス) id: 099595ab61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑞祥 | 作成日時:2017年7月1日 9時