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異能は月下獣         3 ページ41

鏡花ちゃんを一旦着替えさせる。


メイド服も可愛いけど、やっぱり和装してる方がしっくりくるから。


それに、メイド服のままだと皆、落ち着いてくれなさそうだし。



取り敢えず、と私は椅子に座った。


鏡花ちゃんは何故か私の斜め後ろに立っている。




『……何が、どうなったら、こんなことに……?』




因みに、左側のソファには谷崎兄妹、右側のソファにはお茶を入れている賢治くんがいて

その後ろに、ソファに肘をついている与謝野さんが立っている。




「いやァ、だって彼女、何着ても似合うンだもの」




ほんわかしながら、谷崎さんがそう言った。



確かにそれは凄くわかる。


物凄くわかっちゃうんだけど……ね?




『そこじゃ、なくて……。……国木田さん……』




ジト目で国木田さんの方を見る。


どうして止めなかったの〜って感じで。



まぁでも、知ってるんだけどね。


止めたけど、皆が盛り上がっちゃったんだもんね、確か。


それはしょうがないよねぇ、うんうん。



今回は許してあげるよ。


鏡花ちゃんのメイド服姿を見ることが出来たから。




「そんな目で見るな、A。俺も止めたのだ」




私のジト目にビクつきながらも、そう言った国木田さん。



仕事人間めー。


全くもう。




『大丈夫なの? ……一応、殺人犯なわけだけど……』




ちらり、と後ろの鏡花ちゃんを見ながらそう言う。


相変わらず彼女は無表情だった。



別に私は反対しない。


絶対に彼女を守るし、探偵社に入れるつもりだ。



だけど一応、フリはしておかないと。


だってそうじゃなきゃ、私は中島Aじゃなくなっちゃう。


唯の――前のAになっちゃうから。




「……拙いかな」




谷崎さんの言葉に、相槌の為に頷く。




『谷崎さん達が、良くても……乱歩さんとか、この手の規則を気にするんじゃ……』




ガチャ、と扉が開く。


多分入って来るのは、今話していた彼だろう。




「あ、それは大丈夫」


「ただいまぁ〜!」




バンッと豪快に扉が開かれた。

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ウミソラ(プロフ) - とても面白かったです!!続き楽しみに待ってます!!! (2018年10月22日 18時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^読んでいて、楽しかったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月13日 22時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
大吉 - 面白いです!続き楽しみにしてます!! (2017年11月2日 14時) (レス) id: 565b1876f3 (このIDを非表示/違反報告)
ユリオLOVE - 中島ちゃんに鏡花ちゃんマジかわゆすこの小説大好きなので最新楽しみにしてます! (2017年8月26日 8時) (レス) id: b580a56628 (このIDを非表示/違反報告)
瑞祥(プロフ) - シュガーさん» コメントありがとう御座います!そう言っていただけると嬉しいです! (2017年7月30日 13時) (レス) id: 099595ab61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑞祥 | 作成日時:2017年7月1日 9時

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