アイドルの君とまだアイドル嫌いな私【鬼滅の刃】

第三十七話　理由 ページ2

何と突然の元カレからの電話
これには困惑を隠せない

火稀「え……
　 A…どうしたの？」

『っ…ごめん！！
　次の授業休む！！！』

火稀「え！？
　 ちょ、A！！？」


私は荷物を持ってダッシュで教室を出た
通りかかった先生の忠告も無視し、あまり人気のない所へと移動した

此処なら誰も来ないはず…

無一郎は芸能事務所に所属している
どこの事務所かはわかんないけど…

裏方で活躍しているが
この前スタッフさんがイケメンすぎると話題になっていた

その為私の幼馴染、ましてや元カレだなんてバレたら面倒くさい事になる



無一郎「息はぁはぁしてるね。
　 走ったのかな？」

『誰のせいだと思いで…？』



え、僕のせい？と呑気に言っている
ったく…


『それで…
　どうして電話したの……？』

無一郎「あぁ…
　 スタッフさんがAの事呼んでたから」

え……？
それならスタッフさんから私にかければいいのでは？


無一郎「いや、スタッフさんAの番号知らないから」


私の心を読んだかのように無一郎は言った
そういえば教えてなかったっけ……

もう関わんないと思ってたからな…


無一郎「どうして呼んでるのかはわかんないけど
　 とりあえず来てほしいって」

『……どこに？』

無一郎「それなら大丈夫。
　 迎えに来たから。」

『は……？』


なにやら校門側が騒がしい…
もしかして…





無一郎「来ちゃった。」

『……嘘でしょ。』

本当だよ、居るじゃんと無一郎にため息をつかれた
此方がため息つきたいんですけど！？


無一郎「じゃあ行こう。
　 ほら。」

無一郎はいとも簡単に手を差し出してきた
握れると思うか！

無一郎「？？どうしたの？
　 ほら。」

首を傾げながら聞いてくる
あざとい……じゃなくて！！







握れるわけないじゃん！！！

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