あいつに恋するくらいなら､俺に恋して欲しいんだけど｡【さとみ】

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Aside

授業の間にある休み時間｡
今はその時間なので､下の階がざわざわしている｡

『みんな､何してるんだろな………？』

何度も溢れてくる涙を拭きながら､ぽつりと呟いた｡
その時だ｡
屋上に上がれる階段から誰かが登ってくる音がした｡
勢いよく扉が開いてそこにいる人は私をしっかり見ていた｡

る｢A､こんな所にいたんですね……｣
『るぅと……くん…』

見つけてくれた喜びと､見つけられた悲しみが涙を余計に溢れさせた｡

る｢僕にはAが泣いている理由も､近ずかないでって言った理由も､急に逃げ出した理由も分かりません｡でも､なにか無理しているんですよね………？｣
『違う…違うの……』

そんなこと言われたら､黒崎さんに何をされるか分かんない｡
だから､その先を言わないで｡

る｢……本当に無理してないんですね？｣
『……うん』

るぅとくんが困っているような､疑っているような顔をする｡
でも､すぐに微笑んでいつものるぅとくんに戻った｡

る｢分かりました｡僕はその言葉を信じます｡だから最後に言わせて下さい｡｣
『え……』


る｢A､好きです｣

12月9日→←.

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