歪み (ページ5)

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AR「Aちゃんいたいた！どこに行ってたの？」

控え室に戻るとアラオンニは私を探してたみたいで駆け寄ってきた。

「ちょっと探索？してたの！どうしたの？」

AR「今日収録終わったらタクシーで帰ってもらってもいいかな？私、事務所から呼び出しくらっちゃって何時に終わるか分からないから事務所で待たせるのも悪いし！」

「うん、わかった！全然大丈夫だから気にしないで！」

それから無事に初ステージを終えて、デビューしたばかりなのにも関わらずたくさんのペンの子たちが応援に来てくれていた。

AR「Aちゃん！お疲れ様！すごく素敵なステージだったよ～っ、オンニ感動しちゃった。ペンの子もたくさん来てくれてたね！改めてデビューおめでとう！」

「ありがとう、オンニ！」

AR「タクシー呼んどいたから、準備できたらスタジオ入り口で待っててね！ちゃんと家の近くで降ろしてもらうんだよ？家まで行っちゃダメだからね！」

「わかってるよ！ほらほら、私のことはいいから早く事務所行かなきゃ！」

AR「そうだね！じゃあ気を付けてね！お疲れ様！」

「お疲れ様でした！」

私は帰る準備を終え、スタジオ入り口へと向かった。

タクシーはもう来ていて丁寧にタクシーから降りて待っていてくれた。

「よろしくお願いします」

タクシーに乗り、行き先を伝えると私は緊張が一気に解れたせいか眠気が襲ってきて眠ってしまった。

『お客様、お客様。目的地付近にご到着致しましたが…』

運転手さんに起こされ、すぐ近くに停めてもらいそこから歩いて帰ることにした。

「はぁ…疲れた…」

周りに誰もいないのを確認し大きく体を伸ばしながら歩く。住宅街ってのもあってなかなか静かで薄暗い道をイヤホンで音楽を聞きながら歩く。

しばらく歩いて宿舎が見えてきた時、後ろから布かなんかで口と鼻を塞がれ一瞬にして私は意識を飛ばした。

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「ん…」

ガチャガチャする音と、手と足に感じる違和感で目を覚ますと目の前にはまったく知らない光景。

「え、ここどこ…」

私は椅子に座らせられてて、私の真後ろに誰かがいて私の手をなにかで固定してる。

「誰…？」

『あ、気が付いたんだね。僕だよ？わかるでしょ？さっき会ったんだもん』

そう言いながら私の目の前に現れたのは、

「ジョシュアさん…」

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