歪み (ページ11)

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衣装にも着替えてメイクもしてもらい、私はリハーサルのため控え室から出てアラオンニと一緒にステージに向かって歩いていた。

AR「今日は白のドレスみたいな衣装なんだね！露出も押さえ気味で清楚な感じがAちゃんに似合ってる！今日も可愛い！」

「私もこの衣装すき！なんかお姫様になった気分だもん！」

笑いながらそんなこと話しているとステージに到着。

ここに来る途中にSEVENTEEN先輩に鉢合わせたらどうしようって不安だったけど会うことなく来ることができた。

リハーサルも順調に終わり、アラオンニとスタジオ内の食堂でお昼ごはんを食べることになった。

AR「このスープすごいおいしんだけど！」

「飲みたい飲みたい！」

AR「じゃあ、Aちゃんのスープも飲ませて！」

アラオンニは本当のお姉ちゃんみたいでいろんな話をしながら楽しく食事をした。
私の中からSEVENTEEN先輩に会ったらどうしようなんて不安はその時にはなくなっていてただひたすらにその時間が楽しかった。

AR「お水買ってくるからここで待ってて！」

アラオンニは財布をもって食堂から出ていった。

私はアラオンニが戻ってくるまでスマホを見ていた。完全に気の抜けていた私はアラオンニが戻ってくるまで一人なんだということを深く考えていなかった。

JN「Aちゃん見ーつけたっ」

後ろから肩を捕まれ振り向くとそこにいたのはジュンさんとウォヌさんとミンギュさんだった。

「なんで……」

WN「ひとりなの？俺らがここに来るかもって思わなかったの？」

MG「無防備だね、気を付けなきゃ」

どうしよ…あまりの恐怖に手が震えてしまう。
早くオンニが戻ってきてくれることを心の中でひたすら願って私は下を向いた。

JN「リハーサル見てたよ、本当可愛いね」

WN「今日の夜はどんな遊びしようか？そんな怖がらないでよ、痛いことはしないから」

ウォヌさんは私の手が震えてることに気付いたのか私の手を握ってきて耳元でそう囁いた。
全身がゾクッとする。

MG「この衣装すごく可愛いけど、僕たちがつけた証が隠れちゃってるのがちょっと残念だよね～、見せつけたいなぁ、いろんな人に」

ミンギュさんはそういうと私の真後ろから手を伸ばしてきて撫でるように私の鎖骨あたりを撫でた。

「やめてください…」

これがやっと私の口から出せた言葉だった。

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