【ヒロアカ】目が覚めたら路地裏でした。取り敢えず、誰か助けろ下さい。【文スト】 (ページ10)

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血が八滴ページ10

ここはアヤに任せるしかない。

正直もう限界だ。高みの見物を決めるとする。

『おいマスター！ナナとルリが帰ってきたぞ！』

「なっ、今かよ！？」

なんとか相手を撒こうとしてるときに、！

「ナナ！あと一時間は具現化出来るか！？」

『多分！いける！いつもの二倍はもらったから！』

「ルリは戻ってこい！お前はダメだ！」

ナナとアヤは仲良しだ。
一見性格は正反対なのに、何故か話は合うし盛り上がるらしい。

ただ今回は相手のほうが一枚上手だ。
あのでけぇ金髪、たしかオールマイト？って呼ばれてたか。正確に急所を狙ってくるし何より隙がない。うちのマフィアの中で例えるとしたら中也だろうか。

「相澤くん！この子らは一体！？」

「相手の個性でしょう。それにしてはいくら消しても消えないけど。」

『とっととくたばりやがれ！このクソが！』

『んっはっはっは！！！楽しいねぇ、楽しいねぇ！』

『おいこらナナ！殺しちゃダメだぞ、マスターからは気絶させろとの命令だ！』

『わかってるよアヤちゃーん！』

…本当に大丈夫かなこれ。
敵に致命傷こそ与えてないが、ジワジワと削り取ってくれている。現にナイフで切り裂いた跡や、殴る蹴るした跡が色濃く残っている。

あっちが敵の気を引いてる間にここを離れなくては。もう、なんていうか、眠い。

すぐに建物から建物へと飛び移る。
絶対に見付からないようにしなければならない。

「は、は…」

俺、これからやっていけっかな。
なんか無理な気がする。