【ヒロアカ】目が覚めたら路地裏でした。取り敢えず、誰か助けろ下さい。【文スト】 (ページ8)

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血が六滴ページ8

午後３時。

暗い夜に明るい月が煌めいている。

いや違ぇそれっぽいこと言ってる場合じゃない。

うんなんか誰かいるんだよなぁそこに真っ黒の誰か分からんけどいるんだよなどうしようこれどうすればいい？？？？？

えっえっ待ってなんか近付いてきてる？え？シンプルに困るんだけど。起きるタイミングは？かっこよく起きさせてくれよぉぉぉ…

これ捕まるパターン？そうだよね昨日だってだいぶ騒いだもんね。えっ待ってそれやばいじゃん。

「んのわぁぁっ！！！！！！！」

「は！！？」

奇声を発しながら飛び起きる。
驚いて隙がでた相手に蹴りをいれ、一旦飛び退く。

「はっはぁ！残念だったなまっくろくろすけ！！！」

「…何者だ。」

「悪人が誰か聞かれて名乗るのはっ！よっぽどの阿呆か阿呆ぐらい、だなっ！」

困った。煽りに煽りまくっているが、今のところ勝てる気はしない。
大通りに出られればいいが、俺は今路地裏の奥の奥にいる。さっきからあのよく分からん包帯みてぇなやつで攻撃してくるし、アイツの真横を無事に通れる確証はない。血が足りないせいで異能も使えない。そういえばナナとルリが戻ってきていない。人の気配察知してなんとか起きれたが、マジでアイツらなにやってんだ。

長期戦になりそうな気がして、細く、長く息を吐いた。