【ヒロアカ】目が覚めたら路地裏でした。取り敢えず、誰か助けろ下さい。【文スト】 (ページ11)

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血が九滴ページ11

取り敢えずあの場から離れられた。

人形の受けた感覚はこちらにも感じるので、さっきからたまに腹に衝撃がくる。普通に痛いし足ガクガクしてきた。

「はぁ、はぁ…」

「あら？あなた、どうかしたの？」

「ぅ…？」

誰だこいつ。というか居ることにすら全然気が付かなかった。

「わたしはミッドナイト。名前は？」

「…手前、」

すぐにその場から飛び退く。
明らかに日本人の顔をしている。それなのにこいつ、名前が横文字。
こいつも、さっきの仲間か…？

いや、でも…

「も、無理…」

意識がグラグラする。頭痛はするし、昨日から散々歩き回り血を流し、充分に休暇を取れずからの戦闘。
無理だろ、こんなん。

「ちょっとあなたもしかして敵！？それとも戦ったの？」

「近付くんじゃねぇ…、それ以上こっち来たらぶっ殺すからな…！」

「なっ…！」

相手もすぐに臨戦体制になる。
判断がやべぇ。やっぱりこいつもか。

『ごめん、マスター。私達もう動けない。』

頭にふと響いてきたナナの声。
あぁ、負けたのか。戻ってこないから多分拘束されてるな。

ていうことは、そろそろあの二人もこちらを追いかけてくるか。

「ミッド、ナイト？だっけか。」

相手が息を飲む。
殺気を出して威圧しながらこの状況をどう切り抜けるか考える。正直もう指一本も動かしたくない。

はぁ、もうなんて日だ。