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SIDE 羽生
『ふふ、風と勝負でもしてるんですか？』
そう言って、やっと柔らかく笑う彼女に、風に揺れてなびく綺麗な黒髪に、愛しさが募る
「…もうちょっと早くする？」
『はい、…きゃ！？』
「姿勢そのままね」
ぐんっと気持ちを隠すようにスピードを上げる
彼女はすっかり怖くはなくなったようで、楽しそうに笑っていた
『は、早いです！あはは』
「怖い？」
『楽しいです〜うわ〜』
「俺も！Aちゃんと滑れて嬉しい」
『…私も嬉しいです』
「だからスケッチの事は許してね」
『それは嫌です』
少し冗談めいてむくれる彼女が可愛くて可愛くて、幸せで、死んでしまいそうになる
死なないけどね！！
「もう2時間ぐらい滑ってるね」
『え！？わ、本当ですね』
「時間も時間だし、そろそろ行こっか」
『はい、っわ！』
「！？あぶなっ…！」
バランスを崩してしまったのだろう彼女を咄嗟に抱きかかえる
ふわりと香る彼女の匂いに不覚にも反応してしまうのは仕方がないと思う
『す、すみませんありがとうございます』
「いいえ〜お礼に後でAちゃんからキスしてね」
『ええ！？』
自分で言っといてなんだが、そういえば彼女からしてもらった事がないな、としみじみ気づく
リンクを出て、今日もありがとうと心の中で深く頭を下げる
彼女を見やると先程の言葉を気にしているのか、挙動不審気味だ
仕方ない、と一つ息を吐き俺から彼女に口付ける
『…』
「今日楽しかった？」
『…とても』
「それなら良かった、また今度来ようね」
『はい、嬉しいです』
先程の言葉を気にしないように話題を逸らし、彼女を安心させる
いつか彼女からしたいと言ってきた時に、理性を失わないようにしないと、なんて下らない事を考えながら
end
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すみれ(プロフ) - 西田さん、またまた素敵なお話ありがとうございました。もう2人まとめて心の中で何度抱きしめた事か…！笑リクエストを元に作って頂けて本当に嬉しかったです。そしてPart4と続けて下さるなんて！また2人に逢えるのを楽しみにしています。またリクエストさせて下さい笑 (2014年3月27日 12時) (
レス) id: fcacf3835c (このIDを非表示/違反報告)
♪ピアノ♪(プロフ) - 西田さん» ゆづが好調なことは間違いないですから、フリーはいけるんじゃないかなーと思ってます♪ サルコー決めてガッツポーズする姿が見たい！小塚くんほんとにすごかったですね、さすがです（≧∇≦）女子もみんな笑顔で終われますように… (2014年3月26日 23時) (レス) id: de1fc73504 (このIDを非表示/違反報告)
西田(プロフ) - みすけさん» 嬉しいお言葉、本当にありがとうございます！またひょっこり現れると思いますので、宜しければまた構ってやって下さい〜、ありがとうございました！ (2014年3月26日 23時) (レス) id: 9dfcdbdc4c (このIDを非表示/違反報告)
西田(プロフ) - ♪ピアノ♪さん» 町田くん本当感動しました！もう普通に泣いてしまって姉に引かれるという…笑 羽生くんは本当に貫禄ありましたね、フリーでは期待せずにはおれません…！小塚くんもミスも目立たず、短い調整にも関わらずとても良かったですね！明日の女子も楽しみです！ (2014年3月26日 23時) (レス) id: 9dfcdbdc4c (このIDを非表示/違反報告)
西田(プロフ) - みささん» 楽しんで頂けていたようで作者も嬉しいです、ありがとうございます！またお会い出来ましたら構ってやって下さい〜 (2014年3月26日 23時) (レス) id: 9dfcdbdc4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西田 | 作成日時：2014年3月15日 17時
