キミが、欲しい【及 川 徹】その３

Ω＊α_42 ページ3

『どういうことですか………』





やってきたのはいつも通り屋上


ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞという効果音が付きそうなほどの勢いよいで及川先輩に詰め寄ると先輩は苦笑いしながら目線を逸らした






『ちゃんと私を見てくださいっ』


パシっと両手で顔を挟み、無理やり及川先輩と目線を合わせる








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「…………Aはまだ俺と番になりたい？」


少ししてからさみしげな表情でぽつりと呟いた








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番に……なること…………









『………今、は…………もう及川先輩と恋人同士だから………番にこだわりは…ないです』






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最初はお父さんから逃げたくて、勝手に結婚とか決められたくなくて番を作ろうと思っていた


でも及川先輩と恋人になった以上は無理に番になる必要はなくなった





でも………







『私は及川先輩が望むなら……番になります』


「……っ」







真っ直ぐ、及川先輩を見返す









『及川先輩は私を助けてくれたじゃないですか……私だって及川先輩の力になりたいです』








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「ありがと………俺Aと会えてホント良かった………」






優しく、そっと抱きしめられた









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『なるほどつまりなんだかんだ言って岩ちゃん先輩はイケメンですかそうですか』


「分かった？あんなこと言われたら抱きつきたくなるでしょ？」








確かに私もそんなこと言われたら即答で結婚してくださいと言っていたかもしれない








『ちょっと……岩ちゃん先輩に対して妬きます………』





むっす�・とした顔でチラッと及川先輩を見ると、ニコニコと笑ってた






「岩ちゃんに妬いちゃうなんて可愛いね�・だいじょーぶ俺はAと結婚するから♪」






チュッとさりげなくキスをされる








くそぅ……イケメンは反則だ









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