Ω＊α_54 ページ15
岩泉side
.
及川に連絡したあと、俺は一足先に病院に到着した
正直夜の病院は真っ暗で好んで入ろうとは思わない
.
小さな明かりを頼りに言われたとおり進むと奥に“手術中”という赤いランプが見えた
そしてその前の長椅子に腰掛けてる１人の男性
近付くと俺に気付いたらしく顔を上げた
「君が岩泉くんか……すまないね。こんな夜に呼び出して。Aの父だ」
「いえ………」
「……Aが倒れて誰に連絡すべきか分からなかったからAの電話帳の一番上の君に連絡したんだ」
「驚かせてすまなかったね」と、それだけ会話をすると沈黙が訪れる
何も言わないところを見るとAの容態については何もわからないんだと思う
.
「君はAとどういう関係だ？」
唐突に聞かれて少し戸惑うが正直に答える
「森藤は学校の後輩です。彼氏とかじゃないんで……あいつの彼氏には連絡したのですぐに来ると思いますけど…」
.
「ならその人がAの番か？」
「……は？」
番、だって？
「……少なくとも俺の知る範囲では番ではないですけど」
こういうと森藤の父親は溜め息を１つついた
「最近Aが番のところへ行って帰ってこないんだ…君からもなんとか……っ!?」
気付いたら俺は胸ぐらを掴んでいた
ギリギリと締め上げると彼は顔を歪める
「てめぇがそんなんだからAだって家に帰りたくても帰れないんじゃねぇか……!!」
本当は言いたいことが腐るほどあったが、病院という場所なのもあり、俺は手を離した
森藤の父親はゲホゲホと少し咳き込んで驚いた顔で俺のことを見つめていた
「あいつの気持ち、分かってやれよ……」
ポツリと呟きドサッと長椅子に腰掛けた
.
早く来いよ及川
お前も言いたいこと言っちまえ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1374人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほの - おほほ (2015年11月1日 15時) (
レス) id: dca7dcb3bd (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - 今、その３まで読みました！ 小説を読むと、どうしても、頭の中で絵を、想像して、ニヤけて、しまいます。弟からキモいと、言われますが、応援しています！頑張ってください！ (2015年1月24日 23時) (レス) id: 90744537ec (このIDを非表示/違反報告)
@じゃーね(プロフ) - りっちゃんさん» まずパート1に行って、そこから続編に行けば読めると思います(>_<) (2015年1月17日 23時) (レス) id: cc88cb3767 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃん(プロフ) - パート2どうすればいいですか？ (2015年1月17日 18時) (レス) id: 3bb1d098a4 (このIDを非表示/違反報告)
ほわわ〜ん(プロフ) - 鼻血が…(^i i^)bｸﾞｯヤバいです！鼻血止まりません！更新頑張って下さい！そして…ティッシュプリーズ← (2015年1月13日 21時) (レス) id: 78f3689bb3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じゃーね
| 作成日時：2014年12月6日 20時
